「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           ”近いうちに”解散がなくなった野田内閣

2011-01-01 21:36:14 | Weblog
国会解散は”近いうちに”と言っていた野田佳彦総理が先日の記者会見で、これを”しかるべき時”と言い換えた。どうやら野田総理は民主党内の代表選が自分に有利になってきた、と自信を持ったのであろう。いみじくも代表候補を辞退した田中真紀子氏が言っていた。「これまでの野田さんは訓練中、これからが本番だ。任期いっぱい私は野田さんを支持する」こういった情勢を受けて、野田総理はウラジオストクのAPEC首脳会談で12月の訪露をプーチン大統領に約束した。”近いうちに”の解散はなくなった、とみるべきだろう。

最大野党の自民党は何をしているのだろうか。税と社会保障をめぐる三党合意をしながら、参院の問責決議でみせた”よれよれ”の態度は誰がみてもおかしい。同じ党内でも反対があるのは当然だ。それが尾をひているのかどうかわからないが、総裁選に、これまでの中枢だった谷垣総裁と石原幹事長の二人して立候補するという。これでは民主党が”居座り”に自信を持つのは当たり前だ。

血染めと銃創跡の軍服まで売られている

2011-01-01 21:28:09 | Weblog
昨夕TBSテレビの「報道特集」で”戦争の記憶軍装備品が次々に売られている”という番組を見た。軍装備品とは旧日本軍の制服、帽子などの装備品から勲章、兵器などで、この蒐集と売買が今、世界的にブームだそうだ。番組はその一つとして、日本でただ一軒というその専門店を紹介していた。

店には旧日本陸軍大将の制服が380万円で売られていた。陸軍大将は西郷隆盛から始まって沖縄戦で自決された牛島満将軍まで134人しかいないから、多分そのうちの遺族の一人が何かの事情から売りに出されたのだろう。痛ましいのは皮のトランクの中に収められ散る遺品一式で、戦死された方の軍服には、血染めと貫通銃創の後まで残っており、位牌まで入っていた。このほか戦後シンガポールのBC級裁判で刑死された元憲兵の遺書まであった。