「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       ”眉唾”で聞いた菅総理の施政演説

2011-01-25 07:33:42 | Weblog
菅総理の施政方針演説をテレビの国会中継で見た。演説内容は総花的で言いことづくめだが、有言不実行の総理だ。僕は眉にツバをつけて聞いた。結論は財政が苦しいおり、消費税を上げて社会保障制度を改革したい、ということなのだが、それなら最初から解り易く国民に協力を訴えればよい。マニフェスト不履行内閣では”眉唾”と疑われてもやむをえない。

その点,野田財政相の財政演説のほうが国民に理解しやすい。わが国の財政は逼迫しており、もはや国債に依存するのが困難だというのだ。自公政権時代からそれは指摘されており、民主党の一昨年のマニフェスト作成時でもそうだったのだが、民主党はそれを無視して大風呂敷を広げた。結果として子ども手当てでつまずき、反省もなく朝鮮学校まで無償化を考えている。

与謝野経済担当大臣の社会保障改革と税の一本化構想も彼の持論であり、僕もその通りだと思うが、2年前、あれほど当時の鳩山総理のカネの問題でかみついた与謝野氏を、菅総理が重要閣僚に登用するのか、僕には解らない。どちらも政治的な節操を問われても仕方がない。

この施政演説を受けて26日から国会質疑が始まるが、混乱はさけられない。ここまでダッチ・ドール状態に陥ってしまった菅内閣だ。菅総理が美言麗狗をならべ6月までの期限を切って重要法案を提出すると言っているが、おいそれとは信じないだろう。鳩山前総理も普天間問題を8月までに解決するといって出来なかった。出来ないことを出来るといって国民を騙したのだ。まず、これを反省して国民に謝罪することから、すべては始まる。