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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          ゴルフの振興と防衛省

2008-05-24 04:51:59 | Weblog
ゴルフ振興議員連盟会長の元防衛庁長官の衛藤征四郎氏の呼びかけで、小泉純一郎
元首相や麻生太郎前幹事長など自民党有力議員が今日、山梨県でゴルフをしている。
洞爺湖サミットを前に参加国駐日大使らとの懇親がゴルフ開催の名目だそうだ。新聞は
自民党が開党以来最大の危機というこの時期、何か他に目的があるのではないかと匂
わせているが、土曜日というにご苦労さまだ。

ゴルフ振興議員連盟とは、どんな組織なのか知らないが、衛藤氏がたまたま元防衛庁長
官だったことから、僕はあの業者に200回も”おねだりゴルフ”をしていた防衛省の守屋武
昌・前事務次官を思い出した。防衛省関係者はよほどゴルフ好きのようだ。先日の新聞に
は全国11自衛隊基地内に隊員やOB専用のゴルフ施設がある旨書いてあった。

僕はけっしてゴルフを”蛇笏”視しているわけではない。僕も北海道に勤務していた時は”週
一”ゴルファーだった。青空の下、グリーンまわりをするのは身心ともによい。しかし大都会
ではプレー代が高すぎて、とても庶民の遊びではない。それで、ついつい守屋氏みたいな出
来心になるのかもしれない。魅力はあるが誘惑も多い。

それで思い出すのは、バブルの崩壊をほとんど無傷で乗り越えた東京の城南信用金庫の故
小原鉄五郎氏の経営哲学だ。バブル時代、株式やゴルフ場投機、土地の購入などには絶対
手を出さず、行員にも仕事上でのゴルフは厳禁だった。不思議と馬齢を重ねるとよくわかる気
がする。