「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        若者の海外旅行離れは何故

2008-05-04 05:09:39 | Weblog
大型連休は後半に入ったが、僕ら老夫婦には関係がない。大手旅行社から送られて
くる旅行パンフレットをながめ、目で世界旅行を楽しんでいる。そのGHの最中に南米
ボリビアの名前も聞いたこともない観光地で日本人5人が交通事故で亡くなった。痛ま
しい。まだ僕らより若い人ばかりだ。

ところが、一方で若者の海外旅行離れが進んでいるのだという。日本旅行業協会(JTP)
の資料によると若者(20歳ー29歳)の海外への旅行者数は1996年には463万人もあっ
たのが2006年には298万人激減している。35万人も減っている。

原因は何なのか?色々取沙汰されている。ネット情報が増えて居ながらにして世界中の
旅行が楽しめるーつまり「頭の中の旅」が出来るようになったからだという説もある。いや
若者がケータイなどの支払いに追われ、海外旅行に行きたくとも彼らの"可処分"小遣い
がなくなってしまったという見方もある。

孫の高校では卒業記念の修学旅行の積立を今からやっているが、何故か海外旅行の希
望が少ないそうだ。父母の負担を考えての遠慮とは思えない。とくに人気のないのが”戦争”
を引きずっていると彼らには思えるのか中国、国内では沖縄だそうだ。

その昔”なんでも見てやろう"という時代もあった。つい最近までもパッカーの貧乏旅行も人
気だった。若者の気持ちに変化が出てきたのは事実だ。これが若者の未知なものへの興味
の喪失だったら問題である。