「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         "福田内閣”への黒枠の手紙

2008-05-03 06:05:27 | Weblog
千葉県木更津市の後期高齢者に対して黒枠の通知書が届いたそうだ。貰った老人は
どんな思いをするのか。まったく、どうなっているのだろうか?一地方都市職員のポカ
とは片付けられない。日本人の公務員全体のタガがどこか緩んでいる。その責任は行
政のトップにある福田総理にある。

今から30数年前、ちあきなおみの「喝采」という歌が流行した。”いつものまにか幕が開
き、恋の歌う私に届けた報せは黒いふちどりがありました”ーあの歌である。ちょうど団塊
世代の結婚適齢期で、結婚式がやたらと多かったが、この歌を式で歌う人はいなかった。

福田内閣の支持率がついに20%を割り、民主党への支持が自民党を上回ったという。そ
の一因は公務員の倫理の喪失だ。道路財源をめぐって国会が空転している最中に国交
省職員のムダ遣いが次々と明らかにされる。防衛省次官のゴルフ三昧、社保庁の年金を
めぐる疑惑などなど枚挙にいとまがない。

毎日のように後期高齢者医療保険の問題がマスコミで取り上げられているのに、僕の家へ
は正式には何も通知がない。なんとなく事務手続きの遅れで10月に延期され、昨年度の所
得が確定する7月以降に通知があるのは解っている。それならそれで何故広報誌で通知し
ないのか。10月になれば、また問題が再燃するのは必至だ。

国会内で与野党が懲罰動議を出し合っている時ではない。中国の胡主席の来日、洞爺湖
サミットなど外交スケジュールが込み合っているのは解るが、福田内閣は国民から遊離して
しまった。パンダを中国から借り受けられないかといっているような総理には黒枠の手紙し
かない。