「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          福田内閣の”またくぐり”

2008-03-08 07:08:39 | Weblog
日銀総裁人事や予算審議で与野党の対立で、国会が空転している。この結果、衆参
両院で会期延長が続き、議員手当ては平年より2,300万円の支出増だそうだ。議員か
らも税金のムダ遣いだとの声も出ている。こんな中で自民党の山崎拓・元副総裁が”時
には韓信の股くぐりも必要だ”と言い出した。”韓信の股くぐり”とは史記に出てくる古事
で、韓信が若いころヤクザから無礼を受けたが、我慢してヤクザの言うとおり相手の股
の下をくぐった話。大望を抱く男は股をくぐる忍耐が必要だという譬えである。

自民党の伊吹幹事長が、この山崎発言を受けた訳ではないと思うが、暗礁に乗り上げ
ている歳入関連法案に関連の道路行政を押し通すのは無理だと.やっと気がついたよ 
うだ。それとも民主・社民がヤクザとやっと分かったのであろうかー。

ギョーザ事件に対して中国から届いた回答は、ほとんど捜査に役だたないものばかり
だという。これは福田内閣の「融和」姿勢が背景にあるからだと、産経新聞は書いてい
るが、「融和」は本来「宥和」、つまり相手を宥めて和にするのが正しい意味。福田総理
の場合は相手に融けて和を乞う「融和」なのだろう。

「融和」は時には”股くぐり”に通ずる。ひょこひょことピョンヤンに”股くぐり”しても拉致は
一向に進展をみない。”股くぐり”は相手をみてのことである。”ならぬ堪忍、するが堪忍”
という言葉もある。