「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       なぜNHKは偏向学者を起用するのか

2007-12-28 06:39:01 | Weblog
沖縄戦集団自決をめぐる教科書問題で、文科省が事実上の軍強制の複活を認める
再検定を下した。歴史事実に反する検定である。「関与」と言葉は変えても、内容は
「強制」である。この問題に関連して公共放送のNHKが林博史・関東学院教授を再三
画面に登場させている。NHKはまだ偏向学者の起用に懲りないのか。

林博史教授は2000年12月、東京の九段会館で開かれた「国際女性法廷」の委員で
ある。この模擬法廷のハーグ判決では、軍の”性奴隷”制度の”被告”として昭和天皇
はじめ9人に有罪判決をしている。僕をはじめ普通の日本人から見れば、このような
裁判をサポートする人物は偏向人物である。NHKは「国際女性法廷」ではETV番組で
懲りているはずなのだがー。

林教授は自著「沖縄戦と民衆」(2001年出版)の中で”(県民は)自決を素直に受け入
れる素地はあった”と記述、島の防衛隊長の命令も否定している。昨年12月、文科省
が軍命令の削除を教科書会社に伝えた根拠の一つも林教授の本を参考にしたといわ
れている。ところが、昨年来、この問題が表面化すると”軍命令があったかどうかの問
題ではない”と支離滅裂である。軍命令がなければ軍強制もありえない。

林教授の歴史は、彼の作った話(his story=history)が見られる。岩波書店から出てい
る”BC級戦犯”の本には”BC級戦犯には二等兵はいない”とかホーランディアをパプア
ニューギニア領と誤述している。マレー華僑の虐殺も彼の解釈では、虐殺だが当時の
軍にとっては共産匪掃蕩作戦にすぎない。昭和30年生れの教授には戦争の”空気”が
読めない。

教授の大学では学生が大麻を栽培し、吸っていた事で問題になったが、間違った歴史
は大麻より恐い。