「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        年金 無能な役人 政治家の詭弁

2007-12-13 06:14:34 | Weblog
国民は来年3月の年度末までに「年金」は解決されるものと思っていた。だって
国のトップが「最後の一人に至るまで記録をチェックし、正しく年金を支払う」と
自信にみちていっていたし、自民党のビラも「”宙に浮いた”5000万をゼロに」
と書いていたのだから当たり前だ。

ところがである。「あれは意気込みだ」とか「参院選前に”簡素化"したものだ」と
閣僚が言い出し、福田総理まで「公約違反といったものではない」と言い出した。
開き直りもいいところだ。詭弁である。これでは国民は選挙の公約やマニフェスト
など信じなくなる。

それにしても社保庁の役人はなにをやっているのだろうか? 5000万人の年金が
”宙に浮いている”とされてから、かれこれ1年になる。それなのに今になって
そのうちの1945万件が特定できないという。僕の記憶が正しければ、年金証書を持
つ受給者には今年中にに確認の問合せがくる筈だが、まだ届いていない。

僕の手元に亡父の「国民年金福祉年金支給停止通知書」がある。昭和37年7月都
知事からきたもので、年額12000円の老齢年金(無供出)を中止する。理由は扶養義
務者(僕)が政令が定める金額以上の所得税を納付していたからだ。当時新聞の購
読料が月450円だからたいした額ではない。しかし収入のない老人には大きな額だ
ったに違いない。

それより僕がいいたいのは、この停止通知書に添えて国民年金給付係りの方が手
書の手紙で停止理由を老人にも理解できるように書き、自分の印を押していたことだ。
半世紀前の役人には仕事に温かみがあった。今の社保庁の役人は、自分には無関
係な問題なので温かみはおろか、無能力といわれても仕方がない。