「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         ”美しい国”の老人いじめ

2007-07-20 05:43:02 | Weblog
東京の区役所国民年金課・老人医務係から「老人保健法による認定却下通知書」
が届いた。通知書は相変わらずの役所言葉でクドクドと書いてあるが、要するに
”君たちの収入は基準より多すぎるから8月から健保の個人負担を3割にする”と
いう通知なのだ。まるで僕らの"代官様"へのお願い事に対する”お叱り”である。

僕は7月7日の小ブログで「年寄いじめの福祉行政」を書いた。そして区役所からの
「老人福祉の負担判定割合法」が難解で老人には理解できないとクレームをつけ
た。しかし、内心ではわが家程度の収入では、この判定書出せば当然、1割負担に
になると思い、老妻と苦労しながら判定書を書き、資料を揃えて区役所に提出した。

しかし、区役所老人医療係の判定は無情にも"却下”である。やはり判定基準の文
書が難解なのだ。区の文書を読めば、誰でも判定文書を送れば1割負担になると
"誤解”する。僕らはそんなにボケていると思っていないのだが。

わが家では月に換算して二人で健康、介護保険を3万円も支払っている。幸い二人
ともまあまあ健康で、病院への月の支払いは2千円程度である。ところが、これが
一挙に3割負担となれば足腰のストレッチ医療も出来なくなる。悪くすると僕らは
”寝たきり老人”にもなりかねない。

働き盛りの若い人とは違う。75歳すぎの老人である。年金以外に多少収入があっ
てもたかが知れている。老人をいじめても”美しい国”など出来やしない。
年金と同じ申請主義、多分、区からの文書が届いても理解できず、そのままにして
ソンをしている老人も多いに違いない。