「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     冷静に抗議しよう 米国の「慰安婦」決議

2007-06-28 04:55:25 | Weblog
米下院外交委員会で「従軍慰安婦」をめぐる対日非難決議案が圧倒的な支持で
可決された。他国の議会とはいえ、僕は日本人なので安倍総理に強く言いたい。
安倍総理はさきの訪米で、ブッシュ大統領に会い、この問題で”お詫び”をして了
解をを取り付けたとマスコミは伝えていた。僕は総理の”お詫び”行脚”をみて、
正直、ムダだから止めて貰いたかった。過去、この問題で日本の指導者が詫び
ると非難の声は逆に加速してきているからだ。

いまさら言うまでもなく、わが国は戦争責任について戦後の”戦犯裁判”で多大の
犠牲を払い、講和条約でも莫大な賠償金を支払ってきた。そして、さらに、やらず
もがなの「アジアのための女性基金」を作り、12年間もムダなカネを使い意味のな
い「総理からの詫び状」を送り続けた。

もう十分なのである。過剰反応を示してこなければよかった。「従軍慰安婦」は安
倍総理の国会答弁の言葉を借りれば”狭義”の慰安婦は存在していない。総理は訪
米のさい”お詫び”する代わりに、事実を伝えるべきだった。

わが国の外交は、変な予断とあきらめが早すぎる。米下院委員会の決議は事実に
反する。安倍総理は、はっきりと国会で、かりに下院本会議で可決されても謝罪し
ないと言明している。その通りである。と同時に安倍総理は、冷静に”対応”する
のではなく、冷静に誤りを指摘し、欺瞞について抗議すべきである。
黙っていてはいけない。