「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      老人にケータイは無用

2007-06-27 05:00:30 | Weblog
立ってもケータイ、座ってもケータイ、歩きながらもケータイ、まさに日本全
国、ケータイ時代である。でも、そんなに日常生活にケータイは必要不可欠
なものなのかーと時々疎外された老人は思うことがある。ある調査によると、
若者の91㌫以上がケータイの利用者だが、60代は14・5%、70代になると、
僅かに4・2%だという。これを知って僕は意を強くした。

この数字からかケータイ各社は、老人層に開拓の余地があると思うのか、僕
ら老夫婦にもセールズをかけてくる。NTTには番号を登録していないのに、ど
こで電話番号を調べてくるのか、それに年寄りには弱い夜の時間帯にである。
だが、僕らは断固として買う意思はない。

数年前、テレビのCMがさかんに老人用のケータイを宣伝していた時、どんなも
のかと衝動買いしてしまった。宣伝文句どおり、文字は大きく、操作も簡単、機
能もシンプルだったが、月に数回あるかないかの人との待合せのために、高い
電話料金を支払う愚に気がつき、すぐ高いキャンセル料を支払って契約を解除
した。老妻はこれは一種の老人向けのサギだといまだに怒っている。

若い層にとっては、年々機能が充実してゆけば、それだけ割安感があるだろうが
簡単な機能についていくだけの老人には割高である。それに年金生活者にとって
ケータイ料金は高すぎる。機能の簡単な老人用ケータイは、もっと安くし、料金も
”老人割引”でも設定しない限り、老人はケータイを使わない。