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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

小中一貫校は地域社会の破壊

2006-03-19 07:58:42 | Weblog
全国初の小中一貫校が、僕の卒業した小学校の学区に開校、その
祝賀会の案内状が届いた。”おめでとう”といいたいが、百年以上
の歴史と伝統を持つ母校の廃止については一言も触れていない。
卒業生に祝賀会の挨拶を送るのならば、まずもって、廃校の挨拶が
あってしかるべきだ。

一貫校は都会過疎の苦肉の策として開校するようだが、果たして
小中学校のレベルで、この種の学校が必要なのだろうかー。明治
以来、日本の公立学校は地域社会とともに育ってきた。クラスの
中には、その地域のいろんな階層の子供がいて自然のうちに社会の
仕組みが学べた。一貫校は多分,学力かなにか一定の項でくくって
生徒を選ぶのだろうが、学校だけで全人教育が可能なのかー。
地域社会の支援があってこそ可能なのだ。

卒業生の気持ちの忖度もなく、一方的に開校祝賀会の挨拶状を送り
つける人たちは、多分、自分の世話になった母校への愛校心を持ち
合せない方々で、果たして、この人たちに教育を任せてよいものだ
ろうかー。