ビター☆チョコ

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ラブ・アクチュアリー  デヴィットとナタリーの巻

2005-11-19 | 洋画【ら】行
とにかく大大大好きな映画。
クリスマス5週間前から繰り広げられる,それぞれのラブストーリー。
せつなくて嬉しくて,笑えて泣けて,ホントに幸せな気持ちになります

英国の新首相デヴィット(ヒュー・グラント)若くて独身だがどうもピリッとしない。
就任早々,お茶汲み担当秘書?ナタリー(マルティン・マカッチョン)に一目惚れしてしまう。気もそぞろ。
首相として初めての大仕事,アメリカ大統領(ビリー・ボブ・ソーントン)との会談でも,強気な大統領に押されっぱなしでスタッフを失望させる。
ところが,デヴィットが席をはずした隙にナタリーに言い寄る大統領を目撃!
一念発起したデヴィットは,記者会見で大統領に一発ガツンと食らわせ,英国中を湧かせる。

この記者会見の台詞がまたいいんですよ。
「英国は小国だけど偉大な国だ。シェイクスピア,ハリーポッター,ベッカムの右足。左足も素晴らしい!いじめっ子の友達はいらない。力でかかってくるなら,こちらも手加減しない!!」
立派な啖呵じゃないですか。動機はどうあれ。
どこかの国の小泉さんにも見習ってほしいもんです。
この会見の人気に気を良くしたデヴィットが,ラジオから流れる音楽に合わせて,ひとりでヘナチョコダンスを踊りまくるシーンは何度観ても笑える。
他にも,クリスマスイブにナタリーの家を探し回るシーンとかヒュー・グラントの魅力爆発の連続。
情けない色男役はヒュー・グラントの右に出るものはいないですよ。
太めのナタリーもとっても可愛い。
女は細けりゃいいってもんじゃないよね。(←ひとり強くうなずく)

この映画のもうひとつの魅力は音楽。
当然サントラもDVDも買ってしまった私ですが,
サントラの一番最初の曲がデヴィットが踊りまくる「ジャンプ」。
80年代のディスコ・ナンバーだそうで,私らの年代だと懐かしさもあってか
しっくりと耳に馴染む。
聴きながら掃除機なんかかけてると,ぶんぶん振り回したくなる感じ。
これからの大掃除の時にBGMとしていいかも。












理想の女

2005-10-19 | 洋画【ら】行
1930年。南イタリアの美しい町アマルフィ。
この町は,世界各国の上流階級の人々がひと夏のバカンスを過ごす高級リゾート地だ。
ニューヨーク社交界の華,ロバートとメグ(スカーレット・ヨハンソン)のウィンダミア夫妻もバカンスを過ごすために,この町に滞在している。
人の噂話やパーティで毎日を過ごす人々。
そんな人々の間でメグの夫ロバートと,奔放な恋愛遍歴を重ねるアーリン夫人(ヘレン・ハント)の密会の噂が囁かれる。
その噂をメグが知ったのは,メグがロバートからアンティークの美しい扇をプレゼントされた21歳の誕生日のことだった。
ロバートとアーリン夫人の密会に隠された秘密を知らないメグは,嘆き混乱する。。。

若く美しいメグは輝いてる。
でも若くはないアーリン夫人と並べると,なぜかその若さがとても垢抜けないものに見えてしまった。
原作を知らないので,最初は社交界の華やかでスキャンダラスな不倫騒動かと思っていた。
不倫騒動の中に隠されていたものはもっと「大きな愛」だったのだけど,その愛を守るために自分の幸せを捨てようとしたアーリン夫人は,文句なしに美しかった。

華やかな世界が舞台なだけに,エレガントなファッションや小道具も素敵なのだが,なにより楽しめるのは台詞。
特にアーリン夫人にプロポーズする大富豪のタピィのお茶目ぶりは,思わず応援したくなってくる。
タピィの恋に反対する老紳士たちの会話も,なかなか味わい深い。
銀座の映画館という場所柄か,けっこう年配のご夫婦が多かったのだけど時折笑い声があがった。
いろいろと過去に思い当たることがあったのかもしれない。

「魅力的な人には2種類ある。全てを知り尽くした人と,何も知らない人」というのがキャッチコピーらしいが,私の目にはアーリン夫人の方が圧倒的に魅力的に見えた。
では,アーリン夫人のように生きたほうが幸せか?と考えてみれば,何も知らないメグのほうが幸せなんじゃないかな。。。と思ってしまう。
他人の目を気にせず,自分の生き方を貫こうとする強さは,残念ながら私には。。。ない。
だからこそアーリン夫人が輝いて見えたのだろう。