安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

絶景が楽しめた白馬五竜遠見尾根から天狗岳(1,940m)登山(1)【五竜スキー場~小遠見山~天狗岳】

2024-02-19 19:30:00 | 登山・ハイキング

2月17日(土)に白馬五竜スキー場から小遠見山を経て天狗岳へ、Sさんとスノーシューで登山に行きました。当日は晴天で、五竜岳、鹿島槍ヶ岳はもちろん信越県境まで眺望が効き、楽しい登山になりました。

復路で、雪が柔らかくステップもない急な箇所を、所謂クライムダウンの姿勢で下り、時間がかかりましたが、無事おりることでき、ホットしました。歩行時間は、往路が2時間、復路が2時間10分程度でした。

【行 程】

テレキャビンとおみ駅 8:30 → アルプス第1リフト終点(登山開始) 9:10 → 中間点 10:07 → 小遠見山山頂 10:40ー53 (休憩)→ 天狗岳山頂 11:35ー12:14 (昼食休憩)

天狗岳山頂 12:15 → 小遠見山山頂 13:08ー14(休憩) → 中間点 13:32  → アルプス第1リフト終点 14:32

(参考)

白馬五竜スキー場ホームページ:エイブル白馬五竜 - 白馬のスノーボード&スキー場 (hakubaescal.com)

(エイブル白馬五竜エスカルプラザ)
住所:長野県北安曇郡白馬村神城22184-10 電話:0261-75-2101

テレキャビンとおみ駅。スキー、スノーボードのお客様に加えて、登山客も多数並んでいました。

五竜スキー場ゲレンデ図。左下のエスカルプラザの上部にある「とおみ駅」でテレキャビンに乗り、レストランALPS350と書いてある「アルプス平駅」で下りて、アルプス第1ペアリフトで、スキー場の最上部へ。

アルプス平。見えている「アルプス第1ペアリフト」に乗り、スキー場の最上部へ向かいます。

第1ぺアリフト終点付近で、スノーシューを装着。登山開始です。

登山者を数えるカウンターが設置されていて、ここから登山道になります。

樹氷もごくわずか見ることができましたが、午後には溶けてしまいました。

尾根目指して、樹林帯の中を上って行きます。

尾根が近くなってきました。

尾根に出て少し歩いたところです。このへんは、フォトスポットなのか写真を撮る人がちらほら。

白馬三山を眺めているのは、azumino本人です。Sさんが撮ってくれました。哀愁漂う背中ですが、このへんは、まだ元気です。

続々と上ってきます。背景は、左の方に戸隠連峰など。

尾根上を進みます。

夏道のアルプス平と小遠見山の中間地点。ここで往路の3分の1くらいです。

小遠見山が見えてきました。

振り返ると信越県境の山々で、真っ白な火打山が美しい。

左手には、本日の目的地の天狗岳。

右手には、五竜岳。

小遠見山山頂まで、すぐの地点。歩いている尾根の一番先端が小遠見山です。右に見えているのは、鹿島槍ヶ岳。

小遠見山(2,007m)に到着。しばし休憩。

おやつ。チョコレートワッフルでエネルギー補給。

小遠見山から鹿島槍ヶ岳。

天狗岳に向けて小遠見山から下りて行きます。

少し下りたところ。雪が少ないです。

中間地点の平坦な道を行きます。

上りにかかります。

まだ少しありますが、頂上が見えてきました。

3人がいるところが、山頂です。この3人は一組でした。

天狗岳山頂から、登ってきた斜面を入れて撮影。正面に鹿島槍ヶ岳、左に爺ヶ岳。

(2)へ続きます。(2)では、天狗岳山頂からの景色や昼食、小遠見山への登り返しを経て下山、エスカルプラザでの珈琲タイムなどについて記します。


ウィントン・ケリー「FINAL NOTES」、星乃珈琲店松本村井店で、珈琲タイム。

2024-02-18 19:30:00 | ピアノ

星乃珈琲店松本村井店に初めて寄りました。星乃珈琲店は、長野県内では松本市に2店舗あるだけです。レアチーズケーキとブルーマウンテンブレンドを注文し、読書して寛ぎました。寛ぎ時間に聴いたアルバム。

WYNTON KELLY (ウィントン・ケリー)
FINAL NOTES (VEE JAY 1968年録音)

   

ウィントン・ケリー(p, 1931~1971年)は、1959年春から63年までマイルス・デイヴィス・グループのメンバーで快演を残していますが、退団後の演奏には、否定的な見方も多く、評論家の粟村政昭さんは、『彼を知るファンを嘆かせるばかりだ』と書いています。僕は、それは言い過ぎだと、昔から思ってきました。

メンバーは、ウィントン・ケリー(p)、ジョージ・コールマン(ts)、ロン・マクルーア(b)、ジミー・コブ(ds)。コールマン(ts)は、マイルス・デイヴィスのバンドで、ケリーと一緒でしたし、コブ(ds)は、10年間ほどケリーと共演してきています。マクルーア(b)は、直前までキース・ジャレット・トリオでツァーを行っていた新人。

曲目は、次のとおり。

1 Intorduction
2 Unit 7 (Sam Jones)
3  Piano Interlude (Wynton Kelly)
4  The Surrey With the Fringe on Top (Oscar Hammerstein Ⅱ,  Richard Rodgers)
5  On the Trail (Ferde Grofe)
6  Mr. P.C. (John Coltrane)
1と3のトラックは、ごく短く、1は26秒、3は16秒。カルテットで演奏された曲目は、演奏時間が長く、2「Unit 7」が24分47秒、4「The Surrey with the Fringe on Top」が20分29秒などとなっています。

1968年9月22日に行われたコンサートを収録したもので、主催はレフト・タイム・ジャズ・ソサエティという団体。同じコンサートからは「In Concert」というアルバムも発売になっています。それぞれの曲が長く、「Unit 7」や「Surrey with The Fringe on Top」をはじめ、ケリーの素晴らしくスイングする演奏が聴けます。マイルスバンド在籍時代のイマジネイティヴなソロはやや影を潜めた感はありますが、スリルに富んだ演奏は、ジャズの醍醐味に溢れていて、晩年のケリーもよいです。

   

ジャケットにあるケリーの写真。

(参考)本作品から「Unit 7」が聴けます。

Unit 7 (Live) (youtube.com)

(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、いずれもケリーのリーダー作で、右から「Comin' in The Back Door」(Verve、オリジナル盤)、本作「Final Notes」(Vee Jay 国内盤)、ウェス・モンゴメリー(g)との双頭作「Live at The Half Note(Verve, オリジナル盤)。「Comin' in The Back Door」は、企画ものと思われ、つまらない。

【粟村政昭著「ジャズ・レコード・ブック」】

   

1968年初版発行で、僕は1974年に購入しています。当時、ジャズレコードのディスクガイドとして広く読まれていて、僕も、一時期、この本を参考にレコードを収集していました。

(ジャズ・レコード・ブックからウィントン・ケリーの項目)

   

   

僕が所持しているレコードに○をつけてあります。

【星乃珈琲店 松本村井店】

住所:長野県松本市村井町北1-3-15
電話:0263-87-5772
ホームページ:星乃珈琲店 松本村井店 - 平田/カフェ | 食べログ (tabelog.com)
       星乃珈琲店 オフィシャルサイト (hoshinocoffee.com)

外観、入口

店内。天井が高く、広々としています。

自家製ケーキのメニュー。濃厚レアチーズケーキを注文。

珈琲は、あこがれのブルーマウンテンブレンドにしました。

チーズケーキと珈琲。

ブルーマウンテンブレンド。

濃厚レアチーズケーキ ラズベリーソルベ添え。『クッキー生地に乗ったレアチーズケーキはほどよく酸味が立ち、しっとり濃厚』だそうです。

ラズベリーソルベが添えられています。

星乃珈琲店の特徴は、ドトール系列のお店ではあるものの、「ごはんもの」があるところでしょうか。ビーフカレーを食べている方もいました。


安曇野インター近くのとんかつ「かつ時」で、ロースかつ牡蠣フライ定食。

2024-02-17 19:30:00 | グルメ

2月17日(土)に五竜遠見から天狗岳に登山することになり、前日の夜、長野市から安曇野市に移動。夕食がまだだったので、登山の前日ならまあいいかと、安曇野市の「かつ時」でとんかつをいただきました。

牡蠣フライも食べたかったので、ロースかつ牡蠣フライ定食を注文。「かつ時」は、ステーキ宮などを展開するアトムグループのチェーン店です。あさり汁が美味しく、他はまずまずでした。

外観

入口

店内。カウンター席です。

テーブル席。店内は結構広く、お客様もたくさん入っていました。

牡蠣フライのメニュー。

プッシュしているのは、「上州ステピアポーク」というお肉です。これは美味しいかもしれません。

まずすり胡麻がきました。『ゴマを擦って、そこにソースを入れて、とんかつにつけて使ってください』という、説明がありました。

ロースかつ牡蠣フライ定食

かつと牡蠣フライ

ロースかつ。このお肉ですが、揚げた方のせいもあるのか、ややパサついた感じでした。

牡蠣。大粒ですが、揚げ過ぎの感じでした。

あさり汁。よい味で、美味しかった。お替りしました。

タルタルソースと漬物

キャベツ

キャベツとあさり汁の追加を注文。無料です。

【かつ時 豊科店】

住所:長野県安曇野市豊科字南穂高111-1
電話:0263-73-0087
ホームページ:かつ時 豊科店 - 豊科/とんかつ | 食べログ (tabelog.com)


荒井里桜ヴァイオリン・コンサート (2月15日 上田市サントミューゼ)

2024-02-16 19:30:00 | クラシック演奏会

ヴァイオリンの荒井里桜さんのミニコンサートが、ランチタイムにあったので、聴いてきました。

   

「サントミューゼ・マチネ 2023年度下半期」のチラシ。

(出 演)

ヴァイオリン:荒井里桜
ピアノ:津田裕也

荒井さんは、東京芸大卒業後、ローザンヌ高等音楽院卒業。第15回東京音楽コンクール第1位、第87回日本音楽コンクール第1位。N響、ローザンヌシンフォニエッタなどと共演。現在、ジャニーヌ・ヤンセン氏に師事。津田さんは、東京芸大、ベルリン芸大で学び、2007年仙台国際コンクール優勝、2011年ミュンヘン国際コンクール特別賞受賞。ソリスト、室内楽奏者として活躍。東京藝大准教授。詳しくは下記をご覧ください。

(曲 目)

マスネ:タイスの瞑想曲
ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌) (アイルランド民謡)
ヴィエニャフスキ:創作主題による変奏曲 作品15
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 作品13
                  第1楽章 アレグロ・モルト、第2楽章 アンダンテ、第3楽章 アレグロ・ヴィヴォ、
                  第4楽章 アレグロ・クアジ・プレスト 

エルガー:愛の挨拶 (アンコール曲)

(感 想)

大友直人さん(指揮者、高崎芸術劇場音楽監督)がプロデュースする若手演奏家プロジェクトの第一弾として2020年10月に高崎芸術劇場でリサイタルを開催し、その時のライブ録音のCDも出ているので、荒井さんの名前だけは知っていました。聴きたいと思っていたので、今回はちょうど良い機会でした。

1時間のコンサートでしたが、もう少しいろいろと聴きたくなる、充実した演奏でした。ヴィエニャフスキの「創作主題による変奏曲」は、最初のヴァイオリンだけによる独奏が、かっこよくて惹きつけられ、技巧を尽くした変奏も華やかで良かった。

フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番は、実演で初めて聴いたので、それだけで嬉しかったのですが、第4楽章が伸びやかで、特に印象に残りました。今後、荒井里桜さんにも注目したい。

(プロフィール)

   

【荒井里桜ホームページ】

Rio Arai 荒井里桜(@rio__vn) • Instagram写真と動画 

【津田裕也ホームページ】

津田 裕也(ピアノ) Yuya Tsuda, piano (hirasaoffice06.com)

 

(あらかじめ聴いたCD)

   

フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番。レイモン・ガロワ・モンブラン(vn)、ジャン・ユボー(p)。(ERATO  1969年録音)

このソナタは、フランス語を話している感じがするような気がします。聴いたのは、フランスの演奏者によるものです。

(帰宅して聴いたCD)

   

ヴィエニャフスキ:創作主題による変奏曲 作品15。マラト・ビゼンガリエフ(vn)、ジョーン・レナハン(p)。(NAXOS  1992年録音)

本日のコンサートにおける荒井里桜さんの演奏が良かったので、帰宅して同じ曲を聴きました。

このCDには13曲収録されていて、小品集として楽しめます。第1曲目の「モスクワの思い出」は、日本でもよく知られているロシアの歌曲「赤いサラファン」による変奏曲です。 


TVドラマ「さよならマエストロ」と、時代劇「三屋清左衛門残日録」(DVD)を観ました。面白い。

2024-02-15 19:30:00 | 映画・DVD・テレビ

先の連休中に、録りためてあったテレビドラマ「さよならマエストロ」と借りてきた時代劇DVD「三屋清左衛門残日録」を観ました。

TBSテレビ日曜劇場「さよならマエストロ」

(あらすじ)

夏目俊平(西島秀俊)は、ヨーロッパで活躍する天才指揮者だったが、ある事件のため、家族が離れ、指揮活動からも遠ざかる。そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘(芦田愛菜演ずる夏目響)がアマチュアの地方オーケストラを通して失った音楽への情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていく物語。

(スタッフ、出演)

脚本:大島里美
撮影監督:神田創
音楽:菅野裕悟  音楽監修:広上淳一(東京音楽大学)
出演:西島秀俊、芦田愛菜、宮沢氷魚、石田ゆり子、玉山鉄二、西田敏行、新木優子、當真あみ、久間田琳加

(感 想)

一家の自宅がある街の廃団寸前のオーケストラの指揮者となって、そのオケを指導する父とその娘の親子の物語を軸に展開するドラマです。クラシックを扱ったドラマや映画は、主人公の音楽面の成長物語が主ですが、本作は、家族に焦点を当てたところがフレッシュ。

ドラマ中に流れる曲は、ベートーヴェンの「運命」などよく知られたもので、第5話では、歌カフェでジャズも演奏されます。指揮者の広上淳一さんが音楽監修を行っていて、ドラマ中「ベートーヴェン先生」と『先生』をつけて夏目俊平が呼ぶのは、広上さんの指導(影響)でしょう。

西島秀俊や西田敏行など男優陣もよいのですが、女優陣が魅力的です。難しい役をクールにこなしている芦田愛菜、お母さん役の石田ゆり子の品の良さ、大学生兼ティンパニ奏者の久間田琳加のナイーヴさ、天真爛漫ながら意思の強さも出している當真あみ、と記憶に残ります。

次回(第6話)からも楽しみです。

【番組のホームページ】

じめに|TBSテレビ 日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』

(初回の画面から)

夏目響(芦田愛菜)と谷崎天音(當真あみ)

夏目俊平指揮する晴見フィルの演奏会。お客様が入らずガラガラです。演奏したのは、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」。

夏目俊平(西島秀俊)と晴見フィルの団長でファゴット奏者の古谷悟史(玉山鉄二)。

指揮者志望の谷崎天音(當真あみ)

ディンパニ奏者の内村菜々(久間田琳加)

妻でお母さん役の夏目志帆(石田ゆり子)

うたカフェ二朗の店主の小林二朗(西田敏行)

 

【ドラマ 三屋清左衛門残日録】

(あらすじ)

東北の小藩で前藩主の用人を務めた三屋清左衛門(北大路欣也)は家督を息子にゆずり、隠居の身。自ら望んでの隠居であったはずが、寂寞感が襲う。そんな寂寥の日々もつかの間、親友の町奉行・佐伯熊太(伊東四朗)から種々の事件が舞い込んでくる。事件解決に奔走するが、藩を二分する政争に巻き込まれていく。

(スタッフ、出演)

原作:藤沢周平
監督:山下智彦
脚本:ちゃき克彰
出演:北大路欣也、優香、渡辺大、中村敦夫、麻生祐未、伊藤四郎
公開年:2016年

(感 想)

藤沢周平の書いた原作は、昔読んだことがありますが、映像化されたDVDがレンタル店の新作コーナーに並んでいたので第1作を借りてきました。最近、BSフジや時代劇専門チャンネルで三屋清左衛門残日録シリーズが放映されていて、DVDも新たに発売されたようです。

シリーズは第7作目まであるようですが、第1作を観たところでは、かなり原作に忠実で、好感が持てました。隠居という身分ですが、主人公の三屋清左衛門が活躍し、サスペンスの要素や剣術場面もあって、意外に動きもあり、飽きません。

北大路欣也と伊東四朗というベテラン俳優がさすがで、小料理屋でお酒を飲んだり、密談をする場面など見事なものです。また、お料理もいろいろ出てきて、池波正太郎の小説を想わせるところもありました。続編も観たい作品です。

【番組のホームページ】

三屋清左衛門残日録|365日時代劇だけを放送する唯一のチャンネル時代劇専門チャンネル (jidaigeki.com)

(画面から)

隠居部屋。庭もあって、申し分ないくらいの住居のように見えます。

三屋清左衛門(北大路欣也)。何かしら事件に巻き込まれていきます。

佐伯熊太(伊東四朗)。役柄にピッタリの配役です。

小料理屋「涌井」における飲み会場面。

DVDが面白かったので、原作(文春文庫)を購入して再読しました。

   

裏表紙にある本書の紹介