先週の6月17日(土)、上田市のサントミューゼでNHK交響楽団の演奏会があったので、出かけてきました。客席は、9割以上埋まっていて、遠くから聴きにみえている方もいるようでした。
(出 演)
指揮:トン・コープマン
フルート:カール・ハインツ・シュッツ
ハープ:シャルロッテ・バルツェライト
管弦楽:NHK交響楽団
(曲 目)
モーツァルト / 歌劇「魔笛」序曲
モーツァルト / フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 k.299
モーツァルト / 交響曲第41番 ハ長調 k.551「ジュピター」
(アンコール)
イベール / 間奏曲 (シュッツ、バルツェライト)
モーツァルト / セレナードK.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第一楽章(トン・コープマン指揮NHK交響楽団)
今回は聴きたい曲目ばかりなので、ずいぶん前から楽しみにしていました。指揮者のコープマンさんはオランダ出身の有名な古楽系指揮者で、ソリストのシュッツさん(fl)とバルツェライトさん(harp)はウィーン・フィルハーモニーの団員です。シュッツさんは、ウィーン・リング・アンサンブルの公演でこの1月に長野で聴きました。
歌劇「魔笛」序曲からスタートしましたが、あっさりとした演奏で、短いせいもあり、ほとんど印象に残りませんでした。続いては、最も楽しみにしていた「フルートとハープのための協奏曲」で、ピエール・ランパル(fl)とリリー・ラスキーヌ(harp)をソリストに迎えたパイヤール室内管弦楽団のアルバムをかつてはよく聴きました。
パイヤール室内管弦楽団のCD。曲目は、モーツァルト/ フルートとハープのための協奏曲・クラリネット協奏曲
この協奏曲では、モーツァルトの伸びやかで爽やかな旋律と、フルートとハープの典雅な響きににうっとりとさせられました。二人によるアンコール演奏は、イベールの比較的知られている曲ですが、コンサートで聴くことができるとは思いもよりませんでした。
休憩を挟んで、「交響曲第41番」。この曲については、カール・ベーム指揮ベルリン・フィルのレコードで馴染んできましたが、トン・コープマンの指揮は、かなり快活な演奏に聴こえ、なかなかよいものでした。また、木管、金管がしっかりしていたのが印象的で、特に、フルートが細かな音符まできれいに聴こえました。
アンコールの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、しっとりとしながら重くならない弦楽器の響きが美しく、曲の素晴らしさを堪能できました。今日の演奏会(午後3時開演)では、軽快で生き生きとした音楽を聴かせてもらい、明るい気分になって帰途につきました。