安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

2019年ジャズ初聴き 【ハンプトン・ホーズ「THE TRIO」、シェリー・マン「AT THE BLACK HAWK」】

2019-01-02 20:04:09 | ピアノ

安曇野市では、今日(1月2日)の朝など冷え込みましたが、今シーズンは暖冬傾向です。年末に寄った喫茶店「パウゼ安曇野」のマスターは、ストーブを焚きだしたのが昨年に比べて20日くらい遅かったと話していました。2019年元旦に北アルプス方面を見ても、常念山脈の雪は少なめのような気がします。

光橋から眺めた常念岳。撮影は元旦です。

新春に暖かいイメージのアメリカ西海岸で録音されたレコードを聴いてみました。

HAMPTON HAWES (ハンプトン・ホーズ)
THE TRIO VOL.1~VOL.3 (Contemporary  1955, 56年録音)

ハンプトン・ホーズ(p, 1928~77年)の「The Trio」の3部作は、ことにVol.1が名作とされていますが、2も3も躍動感に溢れたスイングするモダンジャズピアノを聴くことができます。3作とも同じメンバーで、ハンプトン・ホーズ(p)、レッド・ミッチェル(b)、チャック・トンプソン(ds)。

   

第1集では、「Blues The Most」や「Hamp's Blues」というハンプトン・ホーズの自作に加え、スタンダードの「I Got Rhythm」、「All The Things You Are」などスイングしています。特に、この第1集は永遠の名盤といってもよいもの。

   

第2集は、最初に「You and The Night and The Music」、「Stella by Starlight」と続き、後半では「Autumn in New York」が登場するなど曲目の魅力も大きい。「Steeplechase」や「'Round Midnight」というジャズオリジナルもあります。

   

 第3集は、西海岸のレコード会社(Contemporary)らしい楽しいジャケットデザインです。ハンプトン・ホーズ自作の「The Sermon」や「Coolin' The Blues」、スタンダードの「Somebody Loves Me」や「A Night in Tunisia」を収録。

SHELLY MANNE (シェリー・マン)
AT THE BALCK HAWK VOL.1~VOL.5 (Contemporary 1959年録音)

次もコンテンポラリーレーベルで、シェリー・マン(ds)の「AT THE BLACK HAWK」。サンフランシスコのジャズクラブの3夜のステージを録音したものです。メンバーはジョー・ゴードン(tp)、リッチー・カミュカ(ts)、ビクター・フェルドマン(p)、モンティ・バドウィック(b)、シェリー・マン(ds)。熱いハードバップが聴けます。

   

vol.1では、「Summertime」や「Our Delight」が収録されています。ゴードン(tp)が、全体を通じて好演しています。

   

第2集では、チャーリー・マリアーノ作「Vamp's Blues」におけるジョー・ゴードン(tp)の熱演が聴き物。 

   

第3集に収録されたベニー・ゴルソン作「Whisper Not」やシェリー・マン名義の「Black Hawk Blues」を聴いていると、とても西海岸における演奏だとは思えません。 

   

第4集には、可愛らしい曲想の「Just Squeeze Me」が収録されています。

   

弟5集は、1991年になってリリースされたもの。落穂拾いと思いきや、全然そんなことはなく、新しく聴ける曲ばかりで、演奏内容も4集までのものと遜色ありません。ホレス・シルバー作「How Deep Are the Roots」、スタンダードの「Wonder Why」など。第5集はCDですが、Vol.1~Vol.4は、古いUSA盤のレコードで聴きました。

 【喫茶店パウゼ安曇野】

このストーヴの暖かさは絶品です。

   

コーヒーの木。店内が温かいから枯れないと、マスターが話していました。

澄んだ音でスタンダードジャズの流れる店内。

珈琲。チョコレートが一つ付いてきます。

【パウゼ安曇野】

住所:長野県安曇野市豊科南穂高353−9
電話:0263-31-6996
営業:水~金 10:00~19:00 土日祝 9:00~18:00 定休日:月・火



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
明けましておめでとうございます。 (moto)
2019-01-03 09:18:14
Azumino さん、新年明けましておめでとうございます.
Manne Hole のアルバムは好きでたまに聴きますが、Black Hawk のほうは聴いたことがないかもしれません.
現在はコンプリート版も出ているようですので、ちょっと探してみようと思います.
本年もよろしくお願いいたします.
早々のご挨拶ありがとうございます (azumino)
2019-01-03 19:45:49
motoさん こんばんは

明けましておめでとうございます。早速のコメントありがとうございます。

こうして、Contemporaryのアルバムを聴いていると、西海岸ジャズとはいうものの、内容はハードバップですね。パシフィックレーベルの方が、よりウェストコーストジャズの色合いが濃いように思います。

シェリーマンの「Manne Hole」、「Black Hawk」ともに当時のジャズクラブの雰囲気が漂っていて、好きなアルバムです。
本年もよろしくお願いします。

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