安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョニー・スミス JOHNNY SMITH

2016-05-15 09:40:34 | ギター

先日、上田駅前で飲会を行ったのですが、時間まで間があったので、前から気になっていた「Rin's Coffee」に入ってみました。上田駅周辺には、入りたい喫茶店がありませんでしたが、この「Rin's Coffee」は気に入りました。店内が広々としていて、流しているBGMがジャズで、さらに、コーヒーや軽食の種類がいろいろあって、味もまずまずよいからです。駅に近いこともあり、上田市街地の休憩に使うことにします。BGMにも最適な音楽。

JOHNNY SMITH (ジョニー・スミス)
JOHNNY SMITH (Verve 1967年録音)

    

   

ジョニー・スミス(g)というと、スタン・ゲッツ(ts)が加わった「Moonlight in Vermont」(Roost)が有名ですが、他のルースト盤にもいいものがあるし、ヴァーヴレーベルのものも忘れられません。コマーシャルと思われたのか、昔のジャズファンの間では、彼は見向きもされなかったように思いますが、ポピュラーな曲目を繊細に弾いていくプレイは心地よいものです。

メンバーは、ジョニー・スミス(g)、ハンク・ジョーンズ(p)、ジョージ・デュヴィヴィエ(b)、ドン・ラモンド(ds)。ハンク・ジョーンズは、協調して伴奏をつけていますが、ソロもとっていて、ジョニー・スミスの音楽に合わせたのか、簡潔でさらっとしたもので好感がもてます。

曲目はスタンダードです。「Memories of You」、「Manha De Carnaval」(カーニヴァルの朝)、「Here's That Rainy Day」、「Yesterday」、「Spring Can Really Hang You Up The Most」(春が来たのに)、「The Shadow of Your Smile」(いそしぎ)、「Michelle」、「My Favorite Things」、「Golden Earrings」、「On A Clear Day」、「The Girl From Ipanema」(イパネマの娘)の11曲。「Yesterday」と「Michelle」はビートルズの曲です。

オリジナルに忠実に復刻された日本盤LPを聴いています。どの曲を聴いても、ジョニー・スミス(g)の和音の響きの中からメロディを浮き彫りにする演奏には、うっとりとしてしまいます。「The Shadow of Your Smile」におけるギターソロ、アコースティックギターを使った力強い「Golden Earrings」、ハーモニーとフレーズの構成が巧みな「The Girl From Ipanema」、ギターだけで演奏される「Yesterday」など素晴らしい。見開きのジャケットが面白く、LPで持ち続けたい一枚。

【Rin's Coffee】

住所:長野県上田市中央1-1-22
電話:0268-21-1424
営業:10時~18時 (月曜定休)
ホームページ:Rin's Coffee

   

Rin's Coffee外観。以下、スマホによる撮影です。

   

入り口に向かって撮ったので、ソファ席が写っていませんが、実際にはゆったりとした席があります。

   

コーヒー。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ウォーク・ドント・ラン (duke)
2016-05-15 11:07:49
azumino さん、こんにちは。

ジョニー・スミスはミュージシャンズ・ミュージシャンと呼ばれるように一部では非常に高く評価されている反面、ムード・ミュージックだと敬遠されます。大方のジャズファンの認識は「ウォーク・ドント・ラン」の作曲者なのでしょう。寛げるアルバムですが、その昔カットアウト盤が安く売られておりました。ジャケットに仕掛けがあるだけにカットアウトは台無しですね。
返信する
ソフトなものも (azumino)
2016-05-16 20:46:22
dukeさん こんばんは

お話のとおり敬遠されますね。その昔の30年くらい前でしょうか、フレッシュサウンドからLPでルースト盤が復刻されていましたが、盛大に売れ残っていたのを覚えています。現在でもそんな状況は変わらないでしょう。

音楽にはいろいろなものがあるから面白いので、たまにはソフトなこういうものもいいと思って聴いています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。