小谷村(長野県北安曇郡)の大渚山登山の帰りに「蛍」という蕎麦屋で昼食を食べました。ちょうど、小谷村内では、新そば祭りが行われていて、会計の際に景品があたるくじ引きが行われていました。僕も引いたところ「そば茶」が当たりました。煮出しする必要がありますが、「蛍」で出されたそば茶が美味しく、それと同じものなので、味に期待が持てます。お茶受けは、先日東京駅で購入した「ごまたまご」です。味わい深いトランペットを。
KENNY DORHAM (ケニー・ドーハム)
SHORT STORY (SteepleChase 1963年録音)
デンマークのスティープルチェイスレーベルは1972年の設立で、主にヨーロッパへ移住したアメリカのベテランミュージシャンの新規録音を行いました。その一方、過去のライブで録音されたものを発掘するなど、古い録音のものもあります。最も有名なのは、バド・パウエルの「At The Golden Cirlce」だと思いますが、この「Short Story」もドーハムがその実力を発揮したものとして忘れることができません。
メンバーは、ケニー・ドーハム(tp)、アラン・ボッチンスキー(fh)、テテ・モントリュー(p)、ニールス・へニング・エルステッド・ぺデルセン(b)、アレックス・リール(ds)。ドーハム以外はヨーロッパのミュージシャンで、コペンハーゲンのジャズクラブ「カフェ モンマルトル」におけるライブ録音。
曲は、ドーハムのオリジナルの「Short Story」、あとはスタンダードで「Bye Bye Blackbird」、「Manha De Carnaval」(黒いオルフェのテーマ)、「The Touch Of Your Lips」、「My Funny Valentine」の全5曲。ドーハム作の「Short Story」ですが、一聴して、「Tickle Toe」だなと思わせるメロディです。
このライブが行われた1963年は、ケニー・ドーハムがBlue Noteレーベルへ快作を録音していたころで、気合十分で好調なプレイが楽しめます。「Bye Bye Bklackbird」は、珍しく早いテンポによる演奏ですが、ドーハム(tp)は長くてメロディアスなラインを吹いていて、創造力が感じられます。ボッサの「Manha De Carnaval」は、ドーハムのワンホーンで、哀愁メロディを美しいトーンで綴っていきます。「Bye Bye Blackbird」におけるテテ・モントリュー(p)のスインギーでアグレッシブなプレイも聴きもの。
【琥珀そば茶、ごまたまご】
チェット・ベイカーの映画のご紹介ありがとうございます。時間があれば札幌で観てみたいみたいと思います。
ぺデルセン、モントリューと当時のヨーロッパのレベルとしてはかなり高い方ではなかったかと思います。多分、ドーハムも本気を出して臨んだセッションではないでしょうか。
1963年録音ですので驚くことにペデルセンは17歳です。ドーハムも驚いたことでしょう。「Short Story」の頭は「Tickle Toe」ですが、アドリブが膨らむメロディーですね。
「My Funny Valentine」といえばチェット・ベイカーの映画「ブルーに生まれついて」が、来札される26日から上映されます。場所はススキノ近くのディノスシネマです。お時間がありましたらどうぞ。予告編では「My Funny Valentine」を歌うシーンがあります。