安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ファビオ・ルイージ指揮 チャイコフスキー歌劇「エフゲニー・オネーギン」(8月20日 松本市芸術館)

2019-08-23 20:05:30 | 演奏会・ライブ

セイジ・オザワ松本フェスティヴァル2019が開催されていますが、8月20日にチャイコフスキーのオペラ「エフゲニー・オネーギン」の初日を観てきたので、感想を記します。 

   

(出 演)

エフゲニー・オネーギン:マリウシュ・クヴィエチェン → レヴァント・バキルチ → 大西宇宙
タチヤーナ:アンナ・ネチャーエヴァ
レンスキー:パオロ・ファナーレ
オリガ:リンゼイ・アンマン
グレーミン公爵:アレクサンダー・ヴィノグラドフ
ラーリナ夫人:ドリス・ランプレヒト
フィリーピエヴナ:ラリッサ・ディアトコーヴァ
トリケ:キース・ジェイムソン
隊長、ザレツキー:デイヴィッド・ソアー

合唱:東京オペラシンガーズ ダンサー:東京シティ・バレエ団

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ファビオ・ルイージ
演出:ロバート・カーセン

 

(感 想)

事前に、メトロポリタン歌劇場の舞台を収録したブルーレイディスクを見て出かけました。今回はメトと同じロバート・カーセン演出なので、初めから舞台に親しみが湧きました。

当日は、ハプニングが二つあり、一つは、オネーギン役が、クヴィエチェンからレヴァント・バキルチに変更になり、さらに前日、バキルチさんの体調不良で、大西宇宙さんに変更されたことです。もう一つは、第1幕第2場の「タチヤーナのオネーギンへの手紙の場面」が始まってすぐに停電で、30分間公演が中断されたことです。

そんなトラブルはあったのですが、タチアーナを歌ったアンナ・ネチャーエヴァとレンスキー役のパオロ・ファナーレはさすがの出来で、演技ともども素晴らしく、さらに、グレーミン侯爵役のアレクサンダー・ヴィノグラドフの歌と演技に役柄そのものの威厳が感じられ、当夜の一番の聴きもの観ものでした。

ファビオ・ルイージ指揮によるサイトウ・キネン・オケは、フルートやホルンの演奏に加え弦楽器の響きが良く、情熱、切なさ、憂愁といったチャイコフスキーが描いた感情を表現していて、歌とともにすごく楽しめた公演でした。



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