今年(2023年)の演奏会、ライブの締めに高崎芸術劇場で、オペラの名曲を聴いてきました。
(出 演)
指揮:沼尻竜典
ソプラノ:砂川涼子
ソプラノ:砂田愛梨
テノール:宮里直樹
バリトン:高田智宏
バス:妻屋秀和
バリトン:池内響
バリトン:清水良一
合唱:GTシンフォニック・コンサート・プロフェッショナル・シンガーズ
児童合唱:群馬大学共同教育学部付属小学校音楽団合唱部
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)
沼尻竜典さんは、1990年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、以後、世界各国のオーケストラに客演。現在、神奈川フィル音楽監督。砂川涼子さんは、日伊声楽コンコルソ第1位など受賞、近年では新国立歌劇場「カルメン」、「愛の妙薬」などに出演。砂田愛梨さんは、ファウスト・リッチ国際声楽コンクールで審査員特別賞受賞、併せてオペラ配役部門「ドン・パスクワーレ」ノリーナ役を獲得し、イタリア8劇場の各シーズンプログラムに出演。
宮里直樹さんは、第10回東京音楽コンクール第2位、日生劇場「ランメルモールのルチア」、「マクベス」などに出演。高田智宏さんは、ドイツ・キール歌劇場専属歌手を経て、2020年カールスルーエ・バーデン州立劇場専属歌手となりドイツを拠点に活躍。妻屋秀和さんは、ライプチヒ歌劇場の専属歌手などドイツで活躍。本年は、二期会「ドン・カルロ」、日生劇場「マクベス」などに出演。その他、詳細は下記をご覧くだ さい。
(曲 目)
プッチーニ
「ジャンニ・スキッキ」から「私のお父さん」(ラウレッタ:砂川涼子)
「トスカ」から「テ・デウム」 (スカルピア:高田智宏)
「ラ・ボエーム」から第1幕後半~第2幕
(ミミ・砂川涼子、ロドルフォ:宮里直樹、ムゼッタ:砂田愛梨、マルチェッロ:高田智宏、
ショナール:池内響、コッリーネ:妻屋秀和、アルチンドロ:清水良一)
〈休憩〉
ヴェルディ
「椿姫」から「乾杯の歌」 (ヴィオレッタ:砂田愛梨、アルフレード:宮里直樹)
「椿姫」から「ああ、そはかの人か~花から花へ」 (ヴィオレッタ:砂田愛梨)
「椿姫」から「プロヴァンスの海と陸」 (ジェルモン:高田智宏)
「イル・トロヴァトーレ」から「アンヴィル・コーラス」
「イル・トロヴァトーレ」から「見よ、恐ろしい炎を」 (マンリーコ:宮里直樹)
「ドン・カルロ」から「ひとり寂しく眠ろう」 (フィリッポⅡ世:妻屋秀和)
「アイーダ」から「凱旋行進曲」
(アンコール)ヴェルディ / 歌劇「ナブッコ」より「 行け、我が思いよ黄金の翼にのって」。
(感 想)
砂田愛梨さんはイタリアから、高田智宏さんはドイツから参加するなどの独唱者に加え、本日の公演のために合唱団が組まれるなど、豪華なオペラ・ガラで、プッチーニとヴェルディの名曲を聴くことができ、至福の一時でした。
指揮の沼尻竜典さんは、ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」をびわ湖ホールで取り上げるなど、ドイツのオペラが専門というイメージがあるのですが、イタリアのものも管弦楽や合唱を手堅くまとめて、よい音を出しているように感じました。
砂田さんの華やかな歌いぶり、高田さんの深々とした歌、砂川さんの柔らかな歌唱が印象に残りました。宮里さんは、前半では今一つかなと思ったのですが、「乾杯の歌」はよかった。アンコールで、独唱陣も加わり歌われた「行け、我が思いよ黄金の翼にのって」は、最高で感激。
(当日の写真)群響facebookからお借りしました。
「ラ・ボエーム」を演じている場面。
出演者の集合写真。一番右に沼尻竜典マエストロ。
(出演者のプロフィール)
ホームページ:沼尻竜典 | アーティスト | 株式会社AMATI (amati-tokyo.com)
【群馬交響楽団ホームページ】