安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

シェルビー・フリント CAST YOUR FATE TO THE WIND

2013-12-18 20:48:15 | ヴォーカル(S~Z他)

一昨日の月曜日、出張で長野市へ出かけてきました。仕事の打ち合わせと会議で忙しかったのですが、お昼休みに長野県庁の1階に行ってみたら、信州の花が展示してありました。シンビジウムとアルストロメリアでしたが、それぞれきれいでしばし見とれました。長野市内の自宅や飯田の単身赴任宅に飾りたいと思いながら写真に撮りました。清楚な声の女性歌手を聴いてみます。

SHELBY FLINT (シェルビー・フリント)
CAST YOUR FATE TO THE WIND (Valiant 1966年録音)

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天使の歌声と言われた、シェルビー・フリントのサード・アルバムです。彼女には、ビルボードホット100で1961年最高位22位の「Angel On My Shoulder」(私のエンジェル)と、同1966年61位の「Cast Your Fate to The Wind」(風の吹くまま)というヒット曲があります。しかしながら、アルバムとしては、これが最後で、その後はセッション・ヴォーカリストとしての活動があるくらいです。内容はポップス寄りながら、スタンダード曲も歌っていて、ヴォーカルファンにもアピールする作品です。

編曲は、ペリー・ボトキン・ジュニアが担当していて、充実したサウンド作りをしています。シェルビー・フリントは、もともとはフォーク・ソング志向のシンガー・ソング・ライターで、このアルバムにも自作曲が収録されています。少しボッサがかったものやジャジーな編曲jもあって、フォークソングという感じはあまりしません。

曲は、スタンダードが、「Green Leaves of Summer」(映画「遥かなるアラモ」主題歌)、「Yesterday」、「Softly, As I Leave You」、「I've Grown Accustomed to His Face」(あなたの顔になれてきた)、「Hi-LiLi, Hi-Lo」(ハイ・リリー・ハイ・ロー)で、ヴィンス・ガラルディ作「Cast Your Fate To The Wind」(風の吹くまま)、シェルビー・フリント作「Moonlight」、「The Lily」、「I Will Love You」、「BlueBird」、「Our Town」、「Angel On My Shoulder」の全12曲。「Hi-LiLi, Hi-Lo」、「I Will Love You」と「Angel On My Shoulder」の3曲はファースト・アルバムからの転用です。

シェルビー・フリントは、ささやき気味に歌っていますが、高音が美しくて、清々しいアルバムです。どこかで耳にしたことのあるヒット曲「Cast Your Fate To The Wind」と「Angel On My Shoulder」がやはり印象深いですが、ボッサも取り入れて歌われる彼女の自作「Moonlight」やベースがリズムを刻む「Yesterday」あたりも面白い。シンプルな伴奏で声の美しさが際立っている「Hi-LiLi, Hi-Lo」を聴くと、もっとスタンダード・ヴォーカルよりの録音も聴きたかったと思わざるをえません。

【信州の花(シンビジウムとアルストロメリア)】

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