安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

チャーリー・ラウズ MOMENT'S NOTICE

2012-02-26 08:04:20 | テナー・サックス

そろそろ長野県でも杉の花粉が飛散しそうなので、花粉症に備えて、きのう長野市内の耳鼻咽喉科医院に行き、薬をもらってきました。今年の飛散量は、例年より少ないという予報ですが、それでも症状が出る可能性があります。例年、そんなにひどくはなりませんが、薬を飲むことが多いです。帰宅後は、花粉症も吹き飛ばしそうな勢いのハード・バップを聴きました。

CHARLIE ROUSE (チャーリー・ラウズ)
MOMENT'S NOTICE (STORYVILLE 1977年録音)

 Momentsnoticecharlierouse

チャーリー・ラウズ(ts)は、セロニアス・モンク・グループに在団した期間が長く、そこでの活動も知られていますが、それとは別に、ラウズ自身がリーダーとなって作ったアルバムには、ハードバップの穴場的な秀作があります。初期の「Takin' Care Of Business」(Jazzland)や「Yeah!」(Epic)、そして本盤などがそれに当たり、それぞれ活きのいい演奏が聴けます。

メンバーは、チャーリー・ラウズ(ts)、ヒュー・ローソン(p)、ボブ・クランショー(b)、ベン・ライリー(ds)。モード的な演奏をするローソン(p)がメンバーに入っているのが意外だったのですが、曲の提供やソロなどとたいへんな活躍をしていて、アルバムの出来にかなりな貢献をしています。

曲は、ヒュー・ローソンの「The Clucker」、「Joobobie」、ラウズの「Let Me」、「Little Sherri」、モンクの「Well You Needn't」、シャーリー・スコットの「Royal Love」そしてサド・ジョーンズの名曲「A Child is Born」の7曲がオリジナル盤収録で、CDは別テイクが4曲収録されていて11曲です。CDで聴いていますが、別テイク入りだと長すぎて、僕は7曲で充分です。

「The Clucker」は、ラウズ(ts)の吹く、いきなり始まる躍動的なテーマ、熱いアドリブがかっこよく、モードがかったローソン(p)のソロも素晴らしい。この1曲だけでアルバムを買っても損はしないのではないでしょうか。「Well You Needn't 」は、テンポが早く、ローソンのソロも饒舌、「Little Sherri」は、ブルーズらしい雰囲気が漂い、バックのベース、ドラムスともに気持ちよくスイングしています。

ホームページのジャズにチャーリー・ラウズ(Charlie Rouse テナー・サックス)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう チャーリー・ラウズ