先週の土曜日は、小布施町(長野県)に行って小布施音楽祭のプログラムの一つであるシューマンの室内楽を聴いてきました。早めに到着したので、小布施町内を散策しました。山手側(東側)の方に歩いて行くとブドウ畑やリンゴ畑が目立ち、北斎館があって観光振興に力を入れていますが、農業も盛んな町です。暑くて木陰がほしくなりました。「波止場にたたずみ」ではなく木陰に二人がたたずむジャケットです。
JUNIOR COOK (ジュニア・クック)
JUNIOR'S COOKIN' (JAZZLAND 1961年録音)
どこかの公園でしょうか、ジュニア・クック(テナー・サックス)とブルー・ミッチェル(トランペット)の二人が木に寄りかかりポーズをとっているジャケットです。真面目そうなふたりですが、カッコつけ過ぎの感もあります(笑)。
ジュニア・クックの初リーダー作です。録音時は、ホレス・シルバーのバンドで、ミッチェルと同僚でもありリズムも含めて息のあったところをきかせます。クックは派手さはありませんが、よくスイングしスムーズに吹いています。ハンク・モブレイやワーデル・グレイを想起させるところがあるように感じます。
メンバーは、管楽器の二人に加えて、ロニー・マシューズ(ピアノ)、ドロ・コーカー(ピアノ)、ジーン・テイラー(ベース)、ロイ・ブルックス(ドラムス)で、カリフォルニアとニューヨークの2か所での録音で、ピアニストだけが異なっています。
曲目は、「Myzar」、「Turbo Village」、「Easy Living」、「Blue Farouq」、「Sweet Cakes」、「Field Day」、「Pleasure Bent」の7曲。「Easy Living」は、ワーデル・グレイの名演がありますが、それを意識したものでしょう。面白いのは「Blue Farouq」と「Sweet Cakes」というブルー・ミッチェルの書いたナンバーで、特に後者の哀愁テーマは気に入っています。クック、ミッチェルともに快調なソロをとっています。
ホームページに、ポール・チェンバース(ベース)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ポール・チェンバース