中学、高校、大学と10年間、卓球をやってきた。強くも上手くもないが卓球が大好きである。
社会人になっても卓球をやりたいと思っていましたが卓球は場所と時間帯と相手が必要である。
それに比べてランニングは早朝でも夜でも、場所も選ばず、相手も必要ないので結局ランニングを趣味として落ち着いているが、やはり卓球愛は強いと思う。
今日はその卓球のオリンピック混合ダブルス決勝である。
水谷選手と伊藤美誠ちゃんのコンビが決勝に進んでくれて俄然盛り上がるが相手は中国のキョキンとリュウシブンのコンビ。
キョキンもリュウシブンも、シングルスの強さもダブルスの強さも半端ではないことを知っているので、日本ペアを応援するのだが心の中では勝つ可能性は5%未満、いや正直なところ1%ほどの期待感しかなかった。自分の中での予想スコアは0-4だと思っていた。
急いで帰宅してテレビをつけると案の定、セットカウント0-2で負けていた。
やはり予想通り0-4か、とガッカリしながら観ていると、何と3セットを連取。形勢逆転であるが、まだ私の中の勝てる確率は30%ほどにしか期待できていない。4セット目の途中から、完全に自分がプレーしている気持ちになって大声を出してテレビを観ている。卓球は観ていると無意識に素振りをしてしまうのが昔から私の癖である。
それにしても水谷選手、美誠ちゃんともに凄い集中力であるのが伝わってくる。かなり神経を張り巡らせて相手の表情などを見ながら駆け引きしているのが私のような素人にも伝わってくる。
キョキンもリュウシブンも私の中では、男子の世界1位と女子の世界1位だと思っている。キョキンに関してはダブルスのセンスが凄く、勝てる人はいないんじゃないかなと思っていた。
しかしコートにいる4人の中で一番萎縮したプレーをしていたのはキョキンではないかと思う。
迎えた最終セット、何と8-0とリードした時点でやっと私の中の勝率が70%まで跳ね上がり、「もしかしたら?」という期待が湧き上がる。卓球は何があるかわからず、8点差でもひっくり返されることもあるので、慎重に応援する。手汗が半端ではなく噴き出てくる。
私の緊張とは裏腹に、水谷選手も美誠ちゃんも萎縮せずに守ることもせず最後まで攻めの姿勢と集中力を切らさなかった。
最後の11点目が入ったときは、涙が出てしまいました。
オリンピック金メダルは、凄いことであるがキョキンとリュウシブンという最強の2人に勝っての優勝は本当の強さだと思います。
水谷選手、美誠ちゃんに本当に本当におめでとうございます。