男の愛、女の愛

「男の噂がないのは...」ももクロの夏菜子としおりんが親密過ぎて業界騒然!?（東京ブレイキングニュースの記事より）

さて、一口に「愛」といっても中身は色々です。
母の子に対する慈しみも「愛」なら、SM愛好家がムチやロウソクで相手をしばき倒すのもまた「愛」です。
同じ言葉でこれほど一人ひとり指す中身が違う言葉も無いかもしれません。
もちろん男女それぞれの「愛」も違います。

男性の愛は一つ一つ名前のついた別々の箱に入っています。
「恋愛」「友情」や「家族愛」や「サッカー愛」はては「愛国心」まで様々です。
女性には理解できないかもしれませんが「恋愛」と「愛欲」すら別の箱に入っていることもあります。
すると、ピュアな思春期の頃には、好きな人こそ性欲で汚したくないという屈折した心情に悩むことすらあります。
また、好きで結婚した妻でも愛情が「恋愛」から「家族愛」の箱に移ってしまうと、性的な目で見るのが難しくなることもあります。

それに対して女性の愛は大きな袋に一緒くたに入っています。
もちろん別々の名前はついていますが、男性ほどはっきりとは分かれていません。
同じ幹から生えた枝葉の一つ一つのようなものとも言えるかもしれません。
ですから友情と愛情も男性ほどは明確に区別がつかないことすらあります。

特にまだ自我の確立していない十代の女の子には、同性への憧れや甘えや執着が闇鍋状態でぐつぐつ煮込まれることがあります。
そんなヤケドしてしまいそうな複雑で繊細な乙女心を我々の業界では『百合』と呼び至上の価値を置いています。

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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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