こっくりさんの欧米版降霊術を『ウィージー・ボード(Ouija Board)』といいます。
今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のゲスト、ロン・ファイル(Ron Feyl)神父はこの遊びの危険性を警告しています。
なぜなら、悪霊たちは「来てください」との言質を取ることで、人に取り憑こうとするからです。
ファイル神父は、ヴァチカンにも認知されている悪魔祓いを手がける聖職者であり、大司教を務めています。
80年代から相談が来るようになり、今現在では21の教区におよび総勢60人もの超常現象の調査員を抱える規模になりました。
さて、本記事では「悪霊憑き」かどうかを判断する「評価書」を特に取り上げたいと思います。
本来は心理療法士も交えて、3ヶ月にも及ぶ調査の上判断されるものですので、あくまで参考程度にとどめておいてください。
実際の相談のうち、更に調査が必要なケースは2、30%であり、本当の「悪霊憑き」は非常に稀だそうです。
質問は、大きく被害者の精神的な変化、物理的な変化、超常現象の3つに分かれ、家族に答えてもらう形式です。
1.精神的な変化
a)急に物静かになる
b)他人と関わりを持たなくなる
c)睡眠のサイクルが変わる
d)急に痩せたり太ったりする
e)攻撃的になる
f)人を呪う
g)宗教的な物を嫌う
h)服装の好みが変わる
i)健康状態が変わる
j)オカルト系のアイテムが部屋にある
k)宗教的な物を壊す (十字架を壊すなど)
l)理由なく罵倒し、威嚇する
m)動物を傷つけようとする
実際にファイル神父の取り扱った被害者の中には、部屋の隅でネコを食べ血まみれになっている少女がいました。
n)性的な逸脱がある
o)酷い悪夢を見たり、恐怖を感じる
p)別の人格になったり、二重人格になる
q)記憶の欠落がある
r)人前で排泄するなど恥知らずな行動をする
2.身体的な変化
a)まばたきをしなくなる
b)極度に緊張している
c)知っているはずのない言葉を話す。あるいはアクセントがおかしい
e)訳のわからないことを口走る
f)サメのように目が真っ黒になる
g)本人とわからなくなるほど風貌が変わる
※h)は読み飛ばされてしまい不明です。
i)未来を予言する
j)知っているはずのない過去の出来事を知っている
k)会ったことのない人のことを知っている
l)声色が変わる
m)異常な動き方をする 四足で歩くなど
n)引っかき傷や切り傷で身体にシンボルが描かれる
o)宙に浮く
ファイル神父はこの現象に今までで5、6回遭遇しています。 マットレスの上に3メートルほど宙に浮くこともあり、祈りを続けることで徐々に降ろします。
p)髪の色が変わる
q)同時に複数の声がする
r)動物が怖がる
3.外形的な心霊現象
a)物がひとりでに動き出す
b)物が消える
c)物が消え、別の場所で見つかる
d)物がどこからともなく現れる
e)ノック音、破裂音、強打する音がする
f)物が飛んでくる
ファイル神父は、実際に飛んできたランプで頭を強打した経験があります。
g)ドアをノックする音がする。
典型的なのが立て続け3回のノックで、クリスチャンを侮辱するときに使われます。
h)宗教的な物品が消えたり、壊されたりする
i)どこからともなく唸り声がする
これは調査中によく起こることの一つだそうです。
j)どこからともなくひっかく音がする
k)腐敗臭がする 腐った卵のような悪臭がするそうです。
l)電化製品が勝手についたり消えたりする
m)勝手に火がつく
花やロウソクなどから突然煙が出たかと思うと燃えるそうです。
n)動物が気味悪がったり、逃げ出したりする。ある一点を見つめる。
o)神や宗教のことを話していると、突然何かが起こる。
ラジオ出演のほんの数日前にも、ミーティングをスカイプで行っていた時、ヒューという棒を振るような音が聞こえてきたそうです。
p)ガラスが勝手に割れる 外から内に、内から外どちらもあるそうです。
qガラスが割れる音がする pの場合と違って音だけがします。
r)急に室温が変化する
s)何者かに見られているように感じる
t)誰も居ないのに声が聞こえる
u)自分の名前を呼ぶ声がする
v)窓が閉じているのに風が吹くのを感じる
こうした現象は悪霊たちが自分たちの存在を知らせたいわけではなく気をそらすためにするとのことです。
以上です。
実際の悪魔祓いは、祈りを捧げることで行われ、一日で終わるものから長いと一年にも及ぶこともあるとのことです。
そして、二度ととりつかれないためには被害者の生活サイクルなどの自発的な改善が必要だそうです。
※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから
エクソシスト、ロン・ファイル神父。調査に質問事項を用い心理療法士も参加させる科学性が実にアメリカ的です。
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