面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

若い友人と

2008年05月15日 | Weblog
 15時半、書斎で原稿を書いていると、高級ホテルに勤務して3年目の若い友人から稽古場見学をしたいと電話があった。生憎今日は稽古が休みなので、食事でもしようと18時に品川で待ち合わせた。友人は、演劇に興味があるという後輩のホテルマンを同行してきた。3人で知人の経営するレストランで食事をした。

 21時、彼らのホテルのラウンジで珈琲を飲もうと誘ったが、ラフな私服ではマズイかと相談すると、Sくんはその場で支配人に電話をかけた。支配人のYさんは僕も旧知の仲なので挨拶して帰ろうかというと、ロビーまでYさんが迎えに出てきます、と,涼しい顔でSくん。

 結局、最上階のラウンジでお酒までご馳走になった。Yさんは、二十四年前のロサンジェルスオリンピックで優勝した野球チームのメンバーで、面白い話が尽きない。若い友人たちは、上司の話しを瞳を輝かせて聞き入っていた。僕は、六本木でW氏と待ち合わせしていたことをすっかり忘れていたら、23時半、「何処にいるの!?」とW氏から電話。品川と六本木の中間点恵比寿で待ち合わせ。24時、恵比寿へ。

 W氏が応援していたアイドルS嬢がグラビア雑誌でオールヌードになったとかで、かなりショックを受けていた。「世の中って、わからないね」ため息まじりの言葉に、曖昧に頷くしかなかった。純情な中年男?を悲しませたS嬢にも、それなりの理由はあるのだろうから、僕には何とも言えない。一流のホテルマンを目指す若い友人もいれば、ヌードに活路を見出そうとする若いグラビアタレントもいる。若さはそれだけで財産である。が、それは蓄えることの出来ない束の間の輝きだ。Yさんのように、オリンピックの金メダルとして残せる人もいる。僕は、作った歌や戯曲で残せた。若さでしか出来ないことがある。青年よ、後に振りかえって何が残せるか、選択に迷ったら考えれば良い。

 さて、僕は、残された人生を芝居作りで埋め尽くそう。今日は16期生の定例稽古の日だ。体力の続く限り、挑戦する。

奇妙な世界

2008年05月15日 | Weblog
奇妙な夢を見た。二週間程前から、左眼に蜘蛛の巣が張り始めた。眼に塵が入ったのだろうかと思ったが、そうではない。痛くも痒くもない。慣れて来ると、網の目越しに不自由なく世間が見える。不思議なことに、正常な右目とは全く別世界に映る。例えば、歩いている人は右目で見えて、左目には映らない。そのかわり、左目には右目で見えない異次元の人や獣が見えるのだ。珍しくて、楽しんでいたら、昨日あたりから右目にも蜘蛛の巣が張り始めた。このままいけば、僕は、現世の人やものが見えなくなり、他人には見えない世界を見て暮らすことになってしまう。Tから、病院へ行け!と、叱られて目が覚めた。