喫茶店に集まって皆で歌を歌う、そんな時代があった。のどかな時代であったのではない。むしろ、カラオケで騒ぐ現代より、緊張していた気がする。日米安保問題、キューバ危機、若者たちは不安と共に、未来に夢を持っていた。その若者達が今、年金問題、老後不安に揺れている。教養を与えられた不幸は、来世に希望を託す宗教にすがることを許さない。不安だけが残ったのである。
「少女人形舞台」は、失われた歌声を呼び戻す「巫女」たちである。彼女たちの歌うロシア民謡の澄んだ歌声は、小さな喫茶店の片隅から、必ず世界へ広がってゆく。少女に手を取られ、歌いながら死んでゆくのもおつなものではないか。その失われた世代の僕がそう思うのだから、少女人形舞台は面白いかも知れない。5月18日18時、中野坂上のアトリエが、ひととき歌声喫茶にタイムスリップする。是非、お越し下さいませ。
「少女人形舞台」は、失われた歌声を呼び戻す「巫女」たちである。彼女たちの歌うロシア民謡の澄んだ歌声は、小さな喫茶店の片隅から、必ず世界へ広がってゆく。少女に手を取られ、歌いながら死んでゆくのもおつなものではないか。その失われた世代の僕がそう思うのだから、少女人形舞台は面白いかも知れない。5月18日18時、中野坂上のアトリエが、ひととき歌声喫茶にタイムスリップする。是非、お越し下さいませ。