面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

いつまで呆けているのやら

2008年05月10日 | Weblog
 公演が終わって1週間も過ぎようとしているのに、僕はまだ呆けているようだ。今日も今日とて、電話は忘れるし、約束もすっぽかしたらしい。さあ、明日から頑張ろう!と、気合いを入れたら土曜日で休日らしい。舞台衣装のクリーニング、書斎の整理、稽古場に置いたままの打ち上げ用の重箱、片付けなければならないことが山積している。

 1週間、関東平野を彷徨して来た。只只歩いた。電車に乗った。誰とも触れ合わず、独りで過ごした。このブログがなかったら、もっと孤独だったはずだ。やたらと昔を思い出した。記憶の底から忘れかけた人の名前を引っ張りだして、暗誦してみた。人は一生で何人の人と触れ合うのだろう。千人以上の人の名前が出て来た。それは当然としても、今尚心が触れ合っていると確信出来る人が何人いるか考えてみると、自信を持って上げられるのは百人もいない。

 このブログを読んで下さっている方の名前は知らなくても、心の何処かが触れ合っていると信じたい。喜びも悲しみも、共に分かち合えると信じたい。某実業家に言われた。「あなたは何の苦労もなく歳をとった幸せな顔をしている」と。僕が苦労と思っていることなど、ひょっとすると、世間では何でもないことなのかも知れない。やはり、まだ呆けているのだろうか。