面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

一ヶ月ぶりの東京で

2009年01月22日 | Weblog
朝倉「気温23度の沖縄からいきなり5度の東京、しかも雨ですよ」
龍真「頚椎には拷問だな」
朝倉「九州、沖縄で御世話になった方に礼状を書こうと思ったら、手が悴んで」
龍真「で、朝から有楽町で映画を観たと」
朝倉「はい、シネカノンで”クローン故郷へ帰る”を観ました。いい映画でした。監督のこだわりも、俳優の演技も、久久に映画らしい映画を心地よく見せてもらいました。舞台ではやりたくても出来ないシチュエーションです。クローネンバーグの”戦慄の絆”を思わせたり、秋成の”雨月物語”のような映像だったり、本当に、映画の楽しさが溢れていました」

龍真「べた褒めだな。そのあとがいただけないな、映画を観終わって何で皿うどんなんだよ、一ヶ月ぶりの東京で!」
朝倉「何だか、食べたくなったんですよ、九州で食べなかったから」
龍真「ほんとにアホだな。長崎で食って来いよ」

朝倉「有楽町から浅草橋へ行って、2月から借りる稽古場の近くで不動産屋の店先を回りました」
龍真「おい、おい、坂上から離れるつもりかい?」
朝倉「何だか、倉庫のような部屋に住んでみたくなったんです。むき出しのコンクリートに机やテーブルを置き、画脚やキャンバスを置いてアトリエにして、無性に書や絵が描きたくなって、風呂はカーテンで仕切って五右衛門風呂かバスタブを置き、ベッドは真鍮の病院みたいなスプリングで、古いピアノを置いて…」
龍真「こら、こら、予算がオーバーしてるよ」
朝倉「なかなか、理想通りには在りませんね。根気強く捜しましょう」
龍真「そうしてくれ」
朝倉「はい」

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