面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

現実として

2009年01月24日 | Weblog
朝倉「無性に逢いたくなる人がいるでしょう?色恋ではなくて、男女問わず」

龍真「突然だな、ジョン・レノンとか、マリリン・モンローとか?」

朝倉「いや、現実で。実は熊本で、現在は球磨郡に住んでらっしゃる小学校時代の恩師に会いたかったんですが、時間が取れなくて残念な思いをしたものですから」

龍真「それは残念だった。次回期待だな」

朝倉「ご高齢ですからね。会えれば嬉しいのですが…。そのとき思ったんです。東京へ帰ったら絶対会いたい人は誰だろうって。それで、身近な人からリストアップしてみたんです」

龍真「よくわからん」

朝倉「先ずは劇団員から初めていったら、瞬く間に百人を越えて、2百人を越えたあたりで、ふと、二つの疑問が湧いて、書くのをやめました」

龍真「そりゃそうだ、ひとつはすぐわかる。こちらが会いたくても、先方が会いたくなかったりすること。もうひとつは?」

朝倉「僕がご無沙汰してる間に、すでに他界されているかも知れない方が。つまり、百人越えたあたりから、20年も30年もお会いしていない方の名前が次々と思い出されて…、書きながら涙がこみ上げて…、深夜のホテルで…」

龍真「そうやって現実逃避をするのは君の悪い癖だ。そこはしっかり現実を見つめて、何故、今、自分が過去にかかわった人に逢いたいのかを分析しなければ」

朝倉「その通りです。劇団員をはじめ、今、公私共に関係ある人に会いたい、いや、会うべきなのは当然です。では、すでに、仕事もプライベートも全くかかわりのない、過去に関わった方に逢いたいと思ったのは何故なのか、しかも、涙が溢れるなんてセンチメンタルな気分に落ち込んだのは何故か、僕は僕を見つめなおさなければ、と、思いました。失くした玩具、色あせたアルバム、それは単純なノスタルジーなのか、それとも、遠い過去の人物に会うことに何か意味があるのか?」

龍真「小学校の恩師に会うのは意味があったんだろう?」

朝倉「はい、下心満点です。地元の有力者として公演実現に協力をお願いしたかったからです。それこそ、50年もご無沙汰しておきながら、勝手なお願いです。明らかに現実的な」

龍真「では、東京で会いたい人の百人以降は、単なるノスタルジーだな」

朝倉「そう断言できるでしょうか?」

龍真「先ずは、劇団員から始めたリストの百人に会ってみることだろう。答えはその後に出るはずだ」

朝倉「昨日、片山を始め8名の劇団員と、YさんSくん、リストの10名に会いました。今日、劇団員以外の6名に会う予定です」

龍真「O氏を忘れている」

朝倉「そうでした。昼飯の約束をしていました」

龍真「百人なんて数週間で済む。その先が楽しみだな。リストにない新しい出会いも多くなりそうだし」

朝倉「はい」







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