面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

男の夜食

2009年01月29日 | Weblog
朝倉「帰京してから毎日、帰宅が”ロングアフターミッドナイト”です」
龍真「やると決めたことだからな、仕事を」
朝倉「走れないけど随分歩けるし、今日は夜食を作りながらシャドウボクシングを3ラウンド、腹筋背筋を少々。これから夜食を食べようかと」

龍真「男の夜食か」
朝倉「響きが良いですね」
龍真「皮肉なんだけど…」
朝倉「なんと云っても男の夜食は”ぶっ掛け飯です。ほら、子供の頃、はやく遊びに出たくてご飯に味噌汁をぶっ掛けてお袋に叱られた奴」

龍真「ねこまんま、か」
朝倉「それもまた、可愛いですね」
龍真「皮肉なんだけど…」
朝倉「いろいろ試したんですが、赤だしは味が濃すぎて合いませんね。味噌は米味噌のあわせが一番です。具材の王道は豆腐と油揚げですね」

龍真「貝類は?」
朝倉「貝類は、単品がいいですね、アサリもシジミも、それぞれの持ち味がご飯に沁みてなかなか深いぶっ掛け飯になります。野菜は2,3種類あわせたほうが旨くなります。特に、キャベツはなんにでも合います。忘れてならないのは、海苔です。焼き立てを揉み砕いてご飯にかけ、その上から味噌汁をぶっ掛ける。これが最高です」
龍真「ま、好きにしたまえ」
朝倉「はい」

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2 コメント

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明日から舞台 (ケン)
2009-03-12 17:18:28
明日から舞台が始まりますね。
今回は稽古の話や新人の役者の事などが書かれていないため、本番までの緊張感ある雰囲気を感じることが出来ませんでしたが、本番を楽しみにしております。
いまだに皆さんのやっていることを「舞台」と言っていいのか「芝居」と言っていいのか「演劇」と言っていいのか良く分かりません。
なんとなくその場その場で使っているのですが、何と呼ばれるのが役者さんにとって嬉しいのかなと思ったりもします。
久々に情報なしで観る舞台、芝居、演劇。
楽しみです。
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応!観劇を終えて (ケン)
2009-03-15 00:45:52
舞台「応!」拝見いたしました。
今までの舞台と一味違って見えたのは工場長と火渡という、お二人の存在、そしてもうひとり朝日昇太郎という若さの存在。
工場長の渋い声は誰もが出せるものではない、心地よい声というのはこんなにも素晴らしいものなのかと思ったと同時に台詞と出番が少ない事がもったいないなと感じた。
火渡の顔は悪人顔である、にも関わらず繰り出す言葉はひょうきんそのもの、きっちり物語の中の喜劇の部分を引き受け、やりこなしている。見えないところでの耳をほじったりの動きにもやられた。
そして朝日、あの年頃の少年がかもし出す純粋さと壊れやすさを見事に表現している。数年前でも数年後でもなく、今だからこそ出せる輝きを見た。
物語を削って削っていけば、この3人だけで舞台が成り立つのではないかと思わせるほどだった。

今回、中堅の若き役者達は物語の説明に終始させられていて、台詞を言う者以外は動きを封じられ、面白さを演じる時間を削られてしまっている。
大きな物語の序章に時間を割き、謎めいた部分を全て解決して終章を見せて終わってしまった。真ん中が抜けているような気がする。
文字を眼で追って読むと面白い物語を、そのまま舞台で言葉で伝えようとすると大変なスピードと労力を必要とする。
そして「応!」は裸月物語のように徐々に後半に向けスピードとともに広がっていく打ち上げ花火のような物語ではなく、
個々の妄想ともつかぬ自虐的な行動が、やがて大きな渦になるべきはずが、渦になる前に終了している。
本当はもうあと30分くらい盛り込みたかった別の章があったのではないだろうか。と思わせる。
ノベライズ化されると見えてくるものがあるのではないだろうかと思わせる作品だった。
そんな中でも工場長、火渡、朝日の3人はずば抜けて輝いていた。

朝倉薫演劇団の舞台は若い役者達だけで成り立っていた。(あ、朝倉薫は除いてですが・・)
でも、こんな舞台を見せられると物語に重厚さを持たせるためには超若い役者と熟練の役者が欠くことのできない存在であることを痛感させられる。
朝倉薫演劇団の未来を感じさせられる、そんな感想を今回は持ちました。
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