面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

勢いということ

2008年04月30日 | Weblog
 今日、赤坂で会ったロックボーカリストのM嬢は6人のスタッフに囲まれていた。素顔の彼女は、清楚で、自分を誇示することもなく、自然体で椅子に座っていた。然し、彼女は、その体内から溢れる充実感を、独特のオーラに乗せて周囲を熱くしていた。事務所の社長も、メーカーのプロデユーサーも、そんな彼女を信頼のまなざしで見ている。勢いがあるというのはこういうことかと、改めて実感させられた。

 16時、赤坂を後にして新宿の不動産屋でアパートの更新手続きをすませた。落ちこんではいられない。劇団に戻ると、NHKから来年の朝の連続ドラマの募集要項が届いていた。毎年チャレンジ出来るだけでも幸せだ。貧乏劇団だが、志は高い。僕も燃え尽きた訳ではない。気合いを入れて夜の公演に臨んだ。舞台が終わって客席に挨拶に出ると、昨年お世話になった野方区民ホールのH所長が観劇にみえておらてた。今年も是非、と、誘って頂いた。ありがたいことである。

 アトリエ公演は、皆さんに観劇料を頂いている。俺からチケット代をとるのか?と言ったTVプロデユーサー、只で当然と思っていた演劇評論家からも頂いた。その後2度と来てはいただけていないが、只では見せないのが劇団を創立した時からの矜持である。たかがアトリエ、たかが新人公演と思われる方にお越し頂いても嬉しくはない。と、こんな具合だから貧乏なのだろうか。

 4日の千穐楽は、再びボス役を演ることになった。なんと、5日の夜、追加公演が決定。そこでは博士役です。僕のボス役を見逃されたお方は、是非とも4日の14時、お越しくださいませ。勢いを感じて頂けましたら、ご喝采ください。

もしかすると、

2008年04月30日 | Weblog
 只今帰宅。早速パソコンに向かう。もしかすると、これはブログ中毒症状ではないだろうか?外出中、携帯電話からメールを送っていたら止まらなくなってしまった。さすがに、4回目あたりから疲れてきたが、なんと、6回も更新してしまった。しかも、帰宅すると真っ先にパソコンに向かうなんて、これはオカシイ。自重すべきであろう。時間があるから良いものを、もしも原稿に追われていながら禁断症状に襲われたらどうする?と、いう訳で、この辺で今日は終了。と、もう日付けが変わっている。四月最後の日は、13時に赤坂で映画の顔合わせに参加。19時半から新人公演の舞台に博士役で登場。その前に、今住んでいるマンションの契約更新に出かけなくては。2年が凄まじい早さで過ぎた。時間はやっぱり滝に向かって流れ落ちている(BY筒井康隆)

先に着いたが

2008年04月29日 | Weblog
約束の時間前に着いた。待ち時間の定番はコーヒーと週刊誌。少し疲れて、拾い読み。落ち着いて小説を書かねば、と、思う。そういえば、幕末から明治の始め頃、京橋辺りに牧場があったらしいが、この六本木にもたぬきやむじなが跳び廻っていたのだ。今日は感傷的だなぁ。

急がなくては。

2008年04月29日 | Weblog
江戸の昔から、賑わう街は移ろいで来た。江戸城を中心に円を描いたら分かる。両国、浅草、渋谷、新宿、池袋、大塚、上野と山手線で一巡り。花の銀座とて、わずか百年の賑わい。ロンドン、パリ、北京、人は花の都が好きな淋しがりやなのかもしれない。六本木はまだ遠い。急がなくては。

白鷺の村

2008年04月29日 | Weblog
上野、この不思議な街の地下で道に迷った。ようやく見つけたメトロの改札口。果たして六本木にたどり着けるのだろうか。

白鷺の村

2008年04月29日 | Weblog
昼前に家を出て、電車を乗り継ぎ南浦和に来た。花曇りの空が淋しさを募らせる。35年前、二十歳の友を亡くし、僕も近くのW病院に入院していた。友の遺した美園村の白鷺という曲は、今も歌い続けている。白鷺の村は跡形もなく、友は美しい二十歳の笑顔で僕の心にいる。悲しむことはない。いつか又会える。彷徨していると、生きている友W氏から電話。これから六本木に向かいます。電車の乗り継ぎも見知らぬ街で楽しんでいる。

ひとつが終わり、ひとつが始まる。

2008年04月29日 | Weblog
 新人公演「桃のプリンセス」でのボス役として、今日が千穐楽だった。明日から博士役で1ヶ月公演の終幕まで演じることになる。毎度のことだが、ようやく役が掴めたかなと感じるころには終演となる。今回も同様、今日の芝居を観て欲しかったと思う。が、プロなら初日から同じ芝居をしなさいと、お叱りを受けそうだ。

 ボスを演ったことで、博士の役作りの幅が広がったことは確かだ。残る1週間、皆と息を合わせ、全力を尽くすこと。それが僕の役割です。どうか、16年目の新人公演をあなたの目で確かめてください。朝倉はひたすら芝居作りに励んで来ました。ひとつの物語の終幕は、ひとつの物語の始まりです。涙の河を渡った人には、本当の喜び、悲しみが見えるといいます。今、十五期生の新人、司亮、三田裕子、千葉真澄は、その河を渡っています。辛い1ヶ月間がまもなく終わる。僕はカーテンコールで惜しみない拍手を贈ろう。

助けられてばかりいる。

2008年04月28日 | Weblog
 順調に事が進んでいる時は気付かないものだ。破綻して初めて、助けられ支えられて生きている事を知らされた。あの日から10年になる。春は有頂天だった。夏は傲慢の極みだった。知らぬ間にパスポートが期限切れになっていた。運転免許証も期限が切れて取り直すのが大変だった。10年…過ぎてみれば昨日の事のようだ。多くのことが変わり、多くの人が去った。それは僕を中心に考えるからであって、人には事情がある。この世にいる限り、再びめぐり合う奇跡もある。

 42年前、高校時代の親友Tと、新宿の人混みの中、偶然遭遇したことがあった。お互い上京している事は知っていたが、それにしても千万分の一の確率だなと笑いあった。あの夏の日の奇跡から友情は変わらず続いているが、思えば彼にも助けられてばかりいる。

 好きな芝居を作っていられるのも、劇団員、お客様、多くの方に助けられているからだ。感謝するだけでなく、僕は行動しなければならない。あの世に引っ越す前に、ひとつひとつ、お返しをしよう。