妻の直子の旧日本兵の聞き取りのペイスが上がっている。
それは、彼らの年齢も大きく影響している。太平洋戦争に狩り出された兵士達の年齢が高齢化しているためだ。
様々な名簿などの入手した資料を元に全国各地に住む旧日本兵一人ひとりと連絡を取り、インタヴューをする作業は傍で見ていても大変な労力を要している。ようやく本人にたどり着いたと思ったら、「最近他界したんですよ」「もう呆けてしまって」とご家族から聞かされることも少なくない。
それだけに、インタヴューを終えて帰ってきた彼女はほぼ毎回、「良い話を聞かせていただいた」と満足気だ。
先日も、フィリピンにあった日本軍司令部の参謀付に話を聞いてきた。軍の中枢を見てきた人物は中々口が重く証言を取るのが困難だ。それだけに貴重な証言となる。
その方は、フィリピンで日本軍が、そして日本兵が行なってきた蛮行の数々をヴィデオ・カメラの前で証言してくれた。
「東條(英機)の野郎、見つけたらぶん殴ってやろうと思っていました」
その方は、日本を戦争に導いた、そして日本兵に無理を強いた指導者・東條英機に話が及ぶと、彼を心から憎み、そう言ったそうだ。
「生きて虜囚の辱めを受けず」と、日本兵に「捕虜になるのなら死ね」と言ったその張本人が戦後まで生きながらえ、捕まえに来た占領軍の目の前で自殺を図りながら急所を外して未遂に終わった時、多くの国民が冷笑したものだが、そんな東條氏の自殺未遂にも触れ、「本当に死ぬつもりならここを撃ちますよ」と頭を指差したと言う。
そして、「東條の娘を引っ張り出してしゃべらすマスコミ」に対しても苦言を呈していたそうだ。
彼は恐らく東條英機の娘ではなく、孫の由布子氏を指していたのだろう。確かに、日本のマスコミ、特にTVは靖国問題となると彼女に話をさせるが、私も彼女の話に何の意味があるのかと以前から疑問を感じていた。
旧日本兵の年齢を考えると残された時間はあとわずか。今週末も直子は重い撮影機材を担いで東北の旅に出る。
それは、彼らの年齢も大きく影響している。太平洋戦争に狩り出された兵士達の年齢が高齢化しているためだ。
様々な名簿などの入手した資料を元に全国各地に住む旧日本兵一人ひとりと連絡を取り、インタヴューをする作業は傍で見ていても大変な労力を要している。ようやく本人にたどり着いたと思ったら、「最近他界したんですよ」「もう呆けてしまって」とご家族から聞かされることも少なくない。
それだけに、インタヴューを終えて帰ってきた彼女はほぼ毎回、「良い話を聞かせていただいた」と満足気だ。
先日も、フィリピンにあった日本軍司令部の参謀付に話を聞いてきた。軍の中枢を見てきた人物は中々口が重く証言を取るのが困難だ。それだけに貴重な証言となる。
その方は、フィリピンで日本軍が、そして日本兵が行なってきた蛮行の数々をヴィデオ・カメラの前で証言してくれた。
「東條(英機)の野郎、見つけたらぶん殴ってやろうと思っていました」
その方は、日本を戦争に導いた、そして日本兵に無理を強いた指導者・東條英機に話が及ぶと、彼を心から憎み、そう言ったそうだ。
「生きて虜囚の辱めを受けず」と、日本兵に「捕虜になるのなら死ね」と言ったその張本人が戦後まで生きながらえ、捕まえに来た占領軍の目の前で自殺を図りながら急所を外して未遂に終わった時、多くの国民が冷笑したものだが、そんな東條氏の自殺未遂にも触れ、「本当に死ぬつもりならここを撃ちますよ」と頭を指差したと言う。
そして、「東條の娘を引っ張り出してしゃべらすマスコミ」に対しても苦言を呈していたそうだ。
彼は恐らく東條英機の娘ではなく、孫の由布子氏を指していたのだろう。確かに、日本のマスコミ、特にTVは靖国問題となると彼女に話をさせるが、私も彼女の話に何の意味があるのかと以前から疑問を感じていた。
旧日本兵の年齢を考えると残された時間はあとわずか。今週末も直子は重い撮影機材を担いで東北の旅に出る。
私は数千万人もの生命を奪った戦争の責任者にも人権が有るとの立場は取りません。名誉回復の機会が与えられるべきとも考えません。
それを、東條の孫というだけで、テレビ的に面白いからと彼女に祖父の名誉回復の機会を与えようとするマスコミのやり方に、私は大きな怒りを覚えます。
彼女はまるで東條の言動を間近で見ていたかのような話をしますが、彼女が生まれたのは1939年。幼児であった彼女が何を実際に見聞きしたというのでしょうか。彼女の「歪曲された歴史観を排し、次代をになう子供たちに誇りある日本の歴史・伝統・文化を語り継ぐ社会を取り戻す」との主張には、東條に辛酸をなめさせられ、結果的に命を落とすことになった父親を持つ私は、身体を震わすほどの怒りを感じます。
名無しさんの「彼女の話に意味がないのなら、日本軍の蛮行の数々とやらの話に何の意味があると言うんですかね」とのご指摘。残念ながら私には理解が出来ません。
すれば良いのではないでしょうか!そう言う方々は沢山いますよ。テレビが時間に追われて意見が言えないのなら他にも沢山あるでしょう。自分の世界のブログでしか反論できないのであればもう終わった(相手にされない)という事でしょうね!こんなところでTV関係者の個人名あげて批判をすること事態もう普通の神経では無いんでしょう!!さみしいですね!!。
「堂々とマスコミに出てマスコミ批判を」とのご意見ですが、今のマスコミにはそれだけの度量はありません。TV業界はそんな甘い世界ではないのですよ。
あなたは恐らくそういう発言をしてきた私をTVでご覧になっていないでしょうが、私は何回もこれまでにそういう発言はTVでしてきたんですよ。私は30年間、マスコミに席を置いてきました。もちろん、その30年間ずっとそういう批判をしてきたわけではありませんが、10年以上は陰に陽に発言してきましたね。
でも、それをするとプロデューサーから「浅井さんに出演をお願いしたのは、中東(時には戦争)の専門家としての意見を伺いたいからですよ。TV批判は勘弁して下さいよ」と言われるか、次からプロデューサーが代わるまで呼ばれなくなるかのどちらかです。プロデューサーや編集長、局長になった後輩たちから「浅井さんが余りにすごいマスコミ批判するから出演者の中に浅井さんの名前を入れにくいんですよ」と言われる事もありますが、私はそれで自分の姿勢を変えるつもりはありません。それらを全て総合的に判断して、「ご意見を」という受け入れられ方をするのであれば、私も出演を考えるでしょう。
これまでにもTV批判をして“消された”人たちは何人もいます。情報番組のキャスターをしていた中村敦夫さんなどはその典型でしょう。
その昔、今では笑い話ですが、30年前、あるTV局からキャスターの話があった時、「そのひげを剃ってもらうのが条件です」と言われたことがあります。私は最初は冗談だと思っていましたが、その幹部が真顔だったため丁重にその仕事を断わりました。スーツにネクタイ姿を強要されて出演を断ったケイスは二度三度ではありません(ただし、その時の気分でネクタイをしていくことはあります)。
TBS報道局ではそういう事がいくつも重なって一時期、「頑固な浅井さん」で通っていましたね。その頃はただ、そういう私の頑固さを個性と認めてくれていたのですが、大分前から空気は変わってしまいました。特に、久木さんという名物局長が左遷されてからは、「報道のTBS」はどこへやら。そのありようは変貌してしまいました。
私は今、ブログやメイル・マガジン、それに講演会を通して自分の意見を発信し続けていますが、それは、マスコミに籍を置く少なくない人たちが受け手にいるからです。だから、彼らと顔を合わせれば、「読んでいますよ。お手柔らかにお願いします。頑張って下さい」としばしば言われます。
もちろん、私がやりたいことはブロガーとして世に意見を発信することだけではありません。これまでにもいくつもの新たな挑戦をして来ましたが、これからも新しい世界を切り開いていく気概を持っています。楽しみにしていてください。
ただし、マスコミ批判は、大先輩のむのたけじさんが大分前に「マスコミは死にました」と仰っていましたが、私は今後も止めるつもりはありません。少しでも多くの人たちに影響を与え続けたいと考えているからです。
あなたの意見が受け入れられているのならこのブログのアクセスも多いはずです。ランキングにも引っかからない様ではあなたの意見なんか誰も見向きもしていないんですよ!
何の問題提起にもなっていないただの自己満足なんですよ!
東條の自殺にしても急所をはずしての未遂なのか、なぜ腹を撃って頭を撃たなかったのか?冷笑で済ませない事実もあるのでは???
個人のブログなので何書いても結構ですが、一般人の個人名(TV関係者)をあげて批判することはおかしいと思います。やめてもらいたい。
あなたのご意見はとても貴重だと思う一読者です
私は更新されていることを願いながら こちらを訪れています
浅井さんならではの 視点で大いに 書いてください
とても貴重だと思うので、読ませてもらっています。
「穿った意見や考え方」大いに結構です。それを読んだ我々読者が、個々に判断すればいいことです。判断できる力を、一般の人達がつけていくことの方が重要です。
これからも、益々応援しています。
読者数、アクセス数が重要なのではありません。浅井氏が書いたものを受けて、どれだけの人が自分の視点で動けるようになるかが重要です。
「口だけ」ではなく、実際にニュースや情報、文章を読み解き「動ける」人が増えることを願いながら、このblogも今後も読ませて頂きます。
浅井氏ならではの視点で、大いに書いてください。
本物が分かる人が、陰でたくさん応援しています。
特に、激励のコメントは、率直に言って嬉しいものです。「隠れファン」さんが暗に「もっと書いてよ」と言われている事、ゴメンナサイ、確かに更新の頻度が今年になってかなり落ちていますね。
私への批判的なコメントも大歓迎です。どうぞ、皆さん、これからも様々なご意見をお寄せ下さい。多くの方がコメント欄に書き入れず、直接ご意見を寄せられますが、形態は構いません。
ただし、このところ熱心に批判的な書き込みをしている方にこの場で申し上げておきますが、意味のない言葉や「天誅」などという表現は書き込まず、あなたが本来持っている批判精神を組み立てて寄せて下さい。
特に、天誅などという命に関わる表現は、あなたも本気でそう思っている訳ではないでしょう。また、私には何の意味もなしません。ただ、そのような殺害予告的なコメントやメイルは、他のサイトにも送ってはダメですよ。それは捜査対象になりますからね。