親の居ぬ間

2010-11-18 09:43:28 | 出来事


晴れなのに強風、そんな日が続いていた。 木々はざわざわと揺れ落葉(らくよう)が進み街路樹はすっかり冬木立、冬の足音が聞こえてくる様だ。 昨日は綺麗な朝焼けで明け、風もなく晴天だったけれどしっかりと冷え込んだ。 しばれた車の窓をガリガリと削り、私の一日が始まった。 親を点滴に連れて行き迎えに行くまでのほんの数時間、陽射したっぷりの窓辺でリクライニングの長椅子にどっかり身を置いて、音量大きく森山良子を聴いた。 月三回の親の居ぬ間、命の洗濯までは出来ないけれど、気持ちの虫干しくらいは出来るささやかなひととき。



たった一日しか咲かない花が、昨日はいっぱい花を付けた。 毎日前日の萎んだ花を摘み取り、今日咲きそうな色づいた花を数える。 春からずっと咲き続け冬は眠る。 ひとつふたつと数えるのも後少しだ。

今朝も、昨日にも増して車の窓がガチガチだった。 けれど、命の洗濯をして干したい様な晴天なり。