都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

鳥羽洋行ビル

2021-02-13 | 中央区  
鳥羽洋行ビル
所在地:中央区 銀座 4-12-23
構造/階数:RC/4F
建設年:1932(昭和7)
解体年:2013(平成25)
備考 :鳥羽洋行は1949〜98年に本社を置いていた。
Photo 1995.6.20

 鳥羽洋行は1906(明治39)年に中国の大連で創業、第二次大戦時まで中国を中心に機械工具、ゴム製品、鉄鋼等の生産・販売をしていたという。敗戦により事業を停止、1949(昭和24)年に改めてここで会社を設立。1998年に文京区水道町に移転するまで、50年近くここに本社を置いて活動していた。

 ビルの方は1932(昭和7)年竣工だそうで、戦前・戦中は別の事務所として使われていたようだ。


 Photo 2002.7.27

 鳥羽洋行の移転後、外壁の洗浄か補修が行われたようだ。2001年にペッパーランチ東銀座店が1階に入居したが、その翌年の写真を見ると、以前より全体がきれいになっている。アーチ内の装飾や、3階と4階の間の装飾も無くなっている。窓まわり以外の外壁前面はスクラッチタイル張り。アーチや窓まわりの壁面はモルタルコンクリートだろうか。また、この頃、2〜4階が利用されていたかどうかも不明。

 2、3階の右端上の窓が潰されているが、ここには昔はエアコンの室外機が置かれていたようだ。


 Photo 2010.6.13

 ペッパーランチは数年で退去したようで、2006年に通りかかった時にはビルは既に使われておらず、前面にはタイルの剥落対策でネットが掛けられていた。


 Photo 2013.7.2

 解体直前の様子。解体を前にしていたためか前面のネットも中途半端な状態になっていた。


 Photo 2013.7.2

 左隣のミズホビルも2015年に解体。ただ一体的な建物にはならずそれぞれ建て替えられ、鳥羽洋行ビルの跡地にはGINZA12という12階建てビルが2017年に完成している。

鳥羽洋行ビル/銀座4丁目 - ぼくの近代建築コレクション
東京の古いビル 銀座鳥羽洋行ビル - 御光堂世界~Pulinの日記
沿革 | TOBA Inc. | 株式会社鳥羽洋行

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 中央区  #近代建築  #オフィス   タグ一覧
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名古屋商工会館 | トップ | 銀座TSビル(旧マツダビルデ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿