旧海老原医院/旧三洋パッキン
所在地:台東区東上野3-37-14
構造・階数:木造・2F
解体年:2008〜09(平成20〜21)
備考 :1953(昭和28)当時は医院
Photo 2006.08.26
もともとは三洋パッキンという会社だった洋風木造モルタル建築。撮影時には倉庫として使われていたようだった。
下記「ぼくの近代建築コレクション」には、1980年代後半に撮影された写真が載っている。この頃はまだ「三洋パッキン株式会社」と「麻雀 巽」の袖看板が付いていたが、私が訪れた頃には既に看板は外され、店も開いていなかった。
コーナー部分2階に付け柱があり、メダイヨン風の装飾もあるなど、なかなか凝った角地建物だった。
北側から。裏側から見ると洋風なのは道路に面した部分だけで、ベースは木造瓦屋根の2階建てだったことが分かる。
現在、同所はコインパーキング。いつ頃消失したのかの詳細は不明だが、Google S.V.で2008年2月時点では存在し、2010年1月では既に駐車場になっているので、その間に解体されたようだ。住宅ではなく事務所や店舗だった建物は失われやすいかもしれない。
2022.10.10追記
1953(昭和28)年発行の『火災保険特殊地図』には「海老原医院」と記されている。三洋パッキンの更に前は医院だったようだ。
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 台東区 #看板建築