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最近の収穫「ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ(DVD)」

2013年07月07日 | DVD(ブルーレイ)
ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ [DVD] オムニバス

「2001年の同時多発テロ復興祈念コンサート」。
世界貿易センターをテロリストが襲った恐怖の同時多発テロから
たった6週間後の2001年10月20日、
はやくも歴史的となったコンサートがマディソン・スクエア・ガーデンで行われた。

何千人のも消防士、警官、生存者、家族が招待され、ファンとともに6時間にも渡ったイベントを目撃。
ポール・マッカートニーの呼び掛けで実現した「ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ」。
これは、そのコンサートを記録したDVD。
(CDも2枚組で発売されている)



今更の購入だが
すでに公開されたThe Whoのドキュメント映画「Amazing Journey」で語られている「The Who最高のステージ」が収録されているので、やっぱり買ってしまったワケなのよね。

Youtubeでも見れますが、やっぱり大画面のキレイな映像で見たくなったんですわ。
「フー・アー・ユー」「ババ・オ・ライリィ」「ビハインド・ブルー・アイズ」「無法の世界」・・・の
たった4曲だが、それでも他のアーティストより多いんですよ。

やはり、こういうイベントでの存在感は、圧倒的にThe Whoが際立ってるんですよね。
ワイト島、モンタレー、WoodStock・・・と、歴史的フェスで高エナジー・パフォーマンスを披露して来たのはダテじゃない。

1979年のカンボジア救済コンサートでだって、時代はパンク・ニューウェイヴなのに、
1969年発表の「Tommy」からの楽曲を圧倒的に演奏し、会場から熱狂的な支持を得ていた。

「金の為に再結成」と言われた90年代の一時期を除き、The Whoは常に最高のステージ・パフォーマンスを披露して来たんだな。



このDVDの「Won’t Get Foold Again」も、長年メンバーを見てきたスタッフが「全キャリア通じても最高に部類するパフォーマンス」と感動していた演奏だ。

「アメイジング・ジャーニー」で一部が紹介されていた映像
私は、それが見たくて、このDVDを買ったのだ。

たしかに超一流アーティストの演奏は皆すばらしい。
トップバッターのデビッド・ボウイーは、一人しゃがみこんでサイモン&ガーファンクルの「アメリカ」を呟くように歌い始め。続く「ヒーローズ」で立ち上がり、会場に招待された消防士や警察官らを称えた。
※でもバックのギターが少し物足りなかったな。
 やっぱロバート・フリップの音色が良いよなぁ・・・
 あと、ボウイーさん自身の加齢による美貌の衰え。
 ロンドン五輪に過去映像しか出さなかったのも分かるなぁ・・・



ウッディ・アレンやマーティン・スコセッシといったニューヨークの映画監督らが製作したショート・フィルムも印象的だし、演奏の合間の紹介やスピーチをした映画スターや政界関係者も達者だ。
遺影を手にするNYの人々も、この時だけはイベントを楽しんでいる様子。

エリック・クラプトンも「フーチークーチー・メン」で見事にブルースを決めた。
(本当に凄いのは横にいた本物のブルースマン=バディ・ガイだが)

しかし、ザ・フーは伝説的ライブバンドの勢いが健在!

ピートは跳ねてるし腕は回ってるし(40肩50肩は乗り越えてしまいましたねぇ)、
ロジャーは叫んでるしマイク回しているし相変わらず声が裏返っても平気だし、
エントウィッスルは変わらずサンダーフィンガーだし、
ザック・スターキーはキース・ムーンの後釜としては最高なドラムを叩いている。
※でも、ちょっと「無法の世界」では走り気味だったかな?

この衰え少なき演奏は、やっぱり圧倒的!



もう、他を完全に喰いまくってるんだよな。
イベントじゃ存在感が圧倒的なんだよな。
主旨関係なくなっちゃうんだよな。
そこに「The Whoの磁場」が発生してしまうんだよな。
ただ、そこにThe Whoのステージが存在しちゃうんだよな。

まず曲自身の生命力が凄いし、生で演奏するメンバーの再現能力も凄いし、
ライヴで増大した曲のエネルギーが、聞き手の身体に入り込んで
その生命に力を与える・・・そんなステージなんだよな。

やるだけやって「過ちを繰り返すなよ」と言ってステージを去るThe Who。

米国政財界人のスピーチや「米国賛歌」「USA万歳」には違和感ありありだったが
※ビンラディンを殺害した5日後の「パッキャオvsモズレー戦」で
 会場を覆いつくした「USA万歳」ムード。違和感スゴかったですよ。
 それなのに平気で相手の米国人を追い回した比国人パックマンは凄かったですよ。

ザ・フーの演奏だけで、このDVD買って良かったと思いましたよ。



DVD収録分は以下のとおり・・・(一部略)

1. Program Start
2. アメリカ(デヴィッド・ボウイ)
3. ヒーローズ(デヴィッド・ボウイ)
7. リヴィン・オン・ア・プレイヤー(ボン・ジョヴィ)他2曲
11. Izzo=H.O.V.A.(ジェイ・Z)
18. ニューヨークの想い(ビリー・ジョエル)
21. エモーション(デスティニーズ・チャイルド)他1曲
24. フーチー・クーチー・マン(エリック・クラプトン&バディ・ガイ)
37. フー・アー・ユー(ザ・フー)
38. ババ・オ・ライリィ(ザ・フー)
39. ビハインド・ブルー・アイズ(ザ・フー)
40. 無法の世界(ザ・フー)

ディスク2
5. 地の塩(ミック・ジャガー&キース・リチャーズ)
6. ミス・ユー(ミック・ジャガー&キース・リチャーズ)

・・・当分は
The Whoだけヘビーローテーションかな?


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