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ヘクター・カマチョ、ルぺ・ピントール、イラリオ・サパタが国際ボクシング名誉の殿堂入り

2016年01月10日 | ボクシング
いささか旧聞に属しますが。続けて受賞の話題です。

16日、米ニューヨーク州カナストータの「国際ボクシング名誉の殿堂
博物館」は、2016年に殿堂入りする元選手、関係者を発表した。

選手部門の元世界王者からは、
プエルトリコのスター選手、ヘクター・カマチョ、
日本でもお馴染みのルぺ・ピントール(メキシコ)、
そしてイラリオ・サパタ(パナマ)らが選出された。

カマチョを含め、おなじみの名前ですね。

ヘクター“マッチョ”カマチョは1983年にWBC世界S・フェザー級王座を獲得し、
その後ライト級、S・ライト級でも王者になって3階級制覇を達成。
類まれなスピードと天性の明るいキャラクター、奇抜なパフォーマンスで
80年代に一世を風靡した。
※スパンコールのヒラヒラしたトランクスなど、後のハメドらへの影響大

ロサリオとの同国人対決で相手の強打に押されながら判定を拾った試合で
ミソが付き、ライト級でJ・L・ラミレスに見事なスピード勝ちしたものの
真のSスターに必要なトドメの1発には欠けた。
※スピード連打のKOスタイルから、ポイント稼ぎボクシングに転換するのが
 早すぎたよ。惜しい選手だったなぁ・・・



ピークは1983年にラファエル・リモンとWBC世界スーパーフェザー級王座
決定戦で対戦し、5RKO勝ちして同王座を防衛したあたりか。

キャリアを改めて見ると名のある相手との対戦が多い事に驚くが、これが
けっこう相手の最晩年だったりしたり、カマチョ自体もピークを過ぎた
状態だったりするので、その辺も残念だ。

1989年には、レイ・マンシーニとWBO世界スーパーライト級王座決定戦で
対戦、判定勝ちで3階級制覇に成功。1991年にはグレグ・ホーゲンとの
防衛戦で判定負けするも、再戦で判定勝ち。
1992年には、フリオ・セサール・チャベスとのWBC世界スーパーライト級
タイトルマッチで判定負け。1994年、フェリックス・トリニダードとの
IBF世界ウェルター級タイトルマッチで判定負け。
1996年には、ロベルト・デュランと対戦し、判定勝ち。
※デュランとは2001年にも対戦して連勝。
1997年には、シュガー・レイ・レナードと対戦し、5RTKO勝ち。レナードに
引退を決意させる。同年、オスカー・デラホーヤとのWBC世界ウェルター級
タイトルマッチにて判定負け。
2009年には、ヨリボーイ・カンパスと対戦し、引き分け。

天才型で、打たれる事が少なかった事もあったからこそ、これだけの戦歴が
可能だったのだろうが。やっぱり色んな意味で惜しい派手オトコだった。

晩年、私生活ではトラブルが続き、2012年母国で拳銃で撃たれて死去。
享年50才。これも早すぎた。



苦労人の強打者ピントールは1979年に同胞のKOキング、カルロス・サラテを
下してWBC世界バンタム級タイトルを獲得。
奪取試合が微妙な判定だったり、ノンタイトルで敗れたりと苦難の船出と
なったピントールの王者時代だったが、防衛を重ねる事で評価を上げて
いった。
1980年には村田英次郎と15回ドロー、翌年にはハリケーン照を15回KOで
下して「強いメキシカン王者」のイメージを日本に残した。
※私は照戦で感動し、ボクシングファンになりました



減量苦も深刻なピントールはJフェザーのKOキングW・ゴメスに挑戦、歴史的
打撃戦の結果TKOに敗れた。
※ゴメスの反則こそあったが、あれぞファイト・オブ・ザ・イヤー!!

バンタム級王者として防衛ロードを再開しようかというピントールを襲った
のはオートバイ事故。これで王座を失ったピントールには限界説も飛び
交った。
しかし、地元メキシコで行われたJ・K・メサ戦で遂に2階級を制覇!
悲願達成したピントールの笑顔に感動・感動で御座いました。
※勿論ビデオや専門誌グラビアで見たものですが・・・
 そういう意味では私にとって感無量の受賞です。



超技巧派で鳴らしたサパタも2階級制覇王者。
80年に中島成雄を下してWBC世界L・フライ級王座を獲得。
8度防衛して王座から陥落したが、友利正を下して王座に返り咲いている。
中島と友利とは再戦で完勝。初戦のマラソンファイトとは別人の如くカサに
掛かって攻めてくる姿が印象的だった。
フライ級王者時代には穂積秀一にも判定勝ち。日本人選手には負け知らず
だったが、張正九(韓国)には逆に再戦で滅多打ちにあった。

関係者部門は
ジャッジのハロルド・リーダーマン、ジャーナリストのジェリー・アイゼン
バーグが選ばれた。

セレモニーは6月9日から12日にかけてカナストータで開かれる。
昨年は日本の具志堅用高、故大場政夫が選ばれ、具志堅さんが式典に
出席した事が記憶に新しいが、今年は日本人関係は無し。

ユーリ・アルバチャコフがノミネートされたが、選出されず。
次回以降に持ち越しとなった。
※私は柴田国明さんのノミネートを期待したいです。あと、やっぱりAさん・・・


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