国道から、田んぼの中を通り抜けると。牛小屋と並んだ農家が見えた。
ここが父方の本家で、次男だった親父は小学生の年齢にて「食い扶持減らし(故人談)」の為に働きに出たらしいのだが。
当時は貧乏酪農農家、いまでこそ乳製品の普及で成り立っているが苦しかったそうですよ。
そんな本家ではあったが、少年期を過ごした親父は懐かしそうに話していたっけなぁ・・・。
車を降り立って嗅ぐ懐かしい牛小屋の臭い。
子供の頃は夏休みの度に来てたよなぁ。遊び半分ながら、牛の世話なんてのもヤらされたりして(スコップで一輪車に牛の糞を掬って行くだけだったけどね)。
「小屋に繋がれてるんだぁ、てっきり牧場みたいなモノだと思ってた」と言う連れ。
酪農で、なかなか放牧は致しません。あんたが、そんな牧場みたいなトコロに入り込んだら「ハイジ」そのまんまです(声も似てるし)。
下町だ何だと言っても、やっぱり東京人ですねぇ・・・。
玄関まで迎えに来ていた、家長(親父の兄)に挨拶し。
本家に上がらせて貰うと、すでに若手が焼肉おかずに食事中。
ジュージューいってるがな(笑)。
――それはイイとして。まずは仏壇へお参り。私も近い身内亡くして、信心深くなったモノで。以前はヤらされてた線香上げも、進んで行うようになりました。
お父っつぁんや祖父・祖母に祈ると共に。以前、ここでも記したイトコの遺影に参る。
別人のように肥大した輪郭。「ダイエットで入院するも本人の自覚不足で効果なし」って母の言葉が頭を掠める。
しかし、本家側から亡くなったイトコの話が出る事は最後まで無かった。
御祈りの前、叔母(イトコの実母)に「小さい頃は兄貴代わりだったけぇ、参らせてもらうよ」と言うと寂しげに笑顔が帰って来ただけだた。
やはり本家の一部財産まで食い潰しそうになった放蕩分家、その存在はタブーにまで昇華してしまったのか。
それはそれで凄いが。
――で、お参りが終わるとテーブルに刺身や焼肉やサンドイッチや握り飯が並び。
欠席者あるも、一族集まって昼食となった。
話を聞くと本家は総勢11人。分家が立ち寄って昼食となるとテーブルが足りんと、若手は先に済ましてくれていたのだ。
現在の実質的な家長は、私のイトコである長兄。親父さんが区長なんて割りに合わないモノを喜んでヤってる間に、黙々と家業を成長させた偉い人だ。
その息子さんが成長して家業を手伝い、確かに昼食のテーブルは、牧場の食堂状態になっている。
三世代家族ってヤツだな。つ~か、曾孫まで居るから凄い光景だ。少子化なんて何するものぞ・・・って感じだねぇ。
東京じゃ、周囲は未婚者だらけだから。むしろ新鮮だわ。
実は道路拡張のため移転している本家だが。昔の萱葺き屋根を取り壊し、実質2度の建て替えが済んでいる。
しかし、家族が多いと痛みが早いのだろう。あちらこちらにシミなどが見受けられ。
古くなったなぁ~と変な感慨を覚える。
たんまり飲んで食って。
自家製の「牛乳豆腐」も食す。昔から自家製の「牛乳寒天」とか食わせてもらったけど、牛乳豆腐は旨いなぁ。蛋白質の固まりって感じで、身体にも良さ気。
焼いても良し、そのままでも良しだったが。やっぱ生の方が旨かった。
両親とも身長低いのに、それなりに170cm越えたのは牛乳のお陰だもんなぁ。学校で250ml、ウチで1リットル、毎日飲んで。
お陰で骨折した事ないし、歯も強いし。
牛乳様々・・・と言うと、嬉しそうな酪農一家。スミマセン、最近は豆乳に浮気していますが(笑)。
しかし、実家も本家も同様だが、なぜ田舎はこんなにも食べさせようとしてくれるのだろう?ビールはエビスとスーパードライだし。ウチだと発泡酒だもんなぁ・・・(笑)。
腹一杯だよ、太るよ。つ~か、田舎帰ったら必ずウェイト増えてるよ。
ま、東京に戻って泳げばイイさ・・・と考えて箸を動かす。気が付きゃ一人で肉食ってビール飲んでた(笑)。
ちょいと横になって、「昼から酒飲んで、焼肉食って贅沢だなぁ」と帰路に着く。
駅に着いたトコロで連れがトイレを申し出て来て「さっき入れば良かったのに」と返すと。
「だってポットン便所だったから、怖くて入れなかったんだよ」
――それは、すっかり忘れていた!本家はポットンだったのか!?
建て替えやってるから、トイレも新しくなってると思いきや、ポットンとは侮れないな。
しかし、ポットン怖がるとはサスガ東京育ち。
連れも可愛いトコロもあるのう・・・と喜ぶ私もどうしたモノか(笑)。
ここが父方の本家で、次男だった親父は小学生の年齢にて「食い扶持減らし(故人談)」の為に働きに出たらしいのだが。
当時は貧乏酪農農家、いまでこそ乳製品の普及で成り立っているが苦しかったそうですよ。
そんな本家ではあったが、少年期を過ごした親父は懐かしそうに話していたっけなぁ・・・。
車を降り立って嗅ぐ懐かしい牛小屋の臭い。
子供の頃は夏休みの度に来てたよなぁ。遊び半分ながら、牛の世話なんてのもヤらされたりして(スコップで一輪車に牛の糞を掬って行くだけだったけどね)。
「小屋に繋がれてるんだぁ、てっきり牧場みたいなモノだと思ってた」と言う連れ。
酪農で、なかなか放牧は致しません。あんたが、そんな牧場みたいなトコロに入り込んだら「ハイジ」そのまんまです(声も似てるし)。
下町だ何だと言っても、やっぱり東京人ですねぇ・・・。
玄関まで迎えに来ていた、家長(親父の兄)に挨拶し。
本家に上がらせて貰うと、すでに若手が焼肉おかずに食事中。
ジュージューいってるがな(笑)。
――それはイイとして。まずは仏壇へお参り。私も近い身内亡くして、信心深くなったモノで。以前はヤらされてた線香上げも、進んで行うようになりました。
お父っつぁんや祖父・祖母に祈ると共に。以前、ここでも記したイトコの遺影に参る。
別人のように肥大した輪郭。「ダイエットで入院するも本人の自覚不足で効果なし」って母の言葉が頭を掠める。
しかし、本家側から亡くなったイトコの話が出る事は最後まで無かった。
御祈りの前、叔母(イトコの実母)に「小さい頃は兄貴代わりだったけぇ、参らせてもらうよ」と言うと寂しげに笑顔が帰って来ただけだた。
やはり本家の一部財産まで食い潰しそうになった放蕩分家、その存在はタブーにまで昇華してしまったのか。
それはそれで凄いが。
――で、お参りが終わるとテーブルに刺身や焼肉やサンドイッチや握り飯が並び。
欠席者あるも、一族集まって昼食となった。
話を聞くと本家は総勢11人。分家が立ち寄って昼食となるとテーブルが足りんと、若手は先に済ましてくれていたのだ。
現在の実質的な家長は、私のイトコである長兄。親父さんが区長なんて割りに合わないモノを喜んでヤってる間に、黙々と家業を成長させた偉い人だ。
その息子さんが成長して家業を手伝い、確かに昼食のテーブルは、牧場の食堂状態になっている。
三世代家族ってヤツだな。つ~か、曾孫まで居るから凄い光景だ。少子化なんて何するものぞ・・・って感じだねぇ。
東京じゃ、周囲は未婚者だらけだから。むしろ新鮮だわ。
実は道路拡張のため移転している本家だが。昔の萱葺き屋根を取り壊し、実質2度の建て替えが済んでいる。
しかし、家族が多いと痛みが早いのだろう。あちらこちらにシミなどが見受けられ。
古くなったなぁ~と変な感慨を覚える。
たんまり飲んで食って。
自家製の「牛乳豆腐」も食す。昔から自家製の「牛乳寒天」とか食わせてもらったけど、牛乳豆腐は旨いなぁ。蛋白質の固まりって感じで、身体にも良さ気。
焼いても良し、そのままでも良しだったが。やっぱ生の方が旨かった。
両親とも身長低いのに、それなりに170cm越えたのは牛乳のお陰だもんなぁ。学校で250ml、ウチで1リットル、毎日飲んで。
お陰で骨折した事ないし、歯も強いし。
牛乳様々・・・と言うと、嬉しそうな酪農一家。スミマセン、最近は豆乳に浮気していますが(笑)。
しかし、実家も本家も同様だが、なぜ田舎はこんなにも食べさせようとしてくれるのだろう?ビールはエビスとスーパードライだし。ウチだと発泡酒だもんなぁ・・・(笑)。
腹一杯だよ、太るよ。つ~か、田舎帰ったら必ずウェイト増えてるよ。
ま、東京に戻って泳げばイイさ・・・と考えて箸を動かす。気が付きゃ一人で肉食ってビール飲んでた(笑)。
ちょいと横になって、「昼から酒飲んで、焼肉食って贅沢だなぁ」と帰路に着く。
駅に着いたトコロで連れがトイレを申し出て来て「さっき入れば良かったのに」と返すと。
「だってポットン便所だったから、怖くて入れなかったんだよ」
――それは、すっかり忘れていた!本家はポットンだったのか!?
建て替えやってるから、トイレも新しくなってると思いきや、ポットンとは侮れないな。
しかし、ポットン怖がるとはサスガ東京育ち。
連れも可愛いトコロもあるのう・・・と喜ぶ私もどうしたモノか(笑)。
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