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亀海、ゲレロ相手に健闘するも判定負け

2014年06月26日 | ボクシング
6/21 米ロサンゼルス
【12回戦】
ロバート・ゲレロ(米) 判定 亀海喜寛(帝拳) 
※116-112、117-111、117-111

暫定を含め世界4階級を制覇したゲレロ相手に、東洋太平洋ウェルター級王者の亀海が健闘。
格で言えば相手が上だし一方的な敗北も考えられたが、相手が接近戦に乗ってくれた事もあり
試合は白熱した。

要所で有効打をヒットするゲレロがポイントを上手く集め、採点は大差となったが、
ゲレロの左マブタも大きく腫れ(しかもヒッティングで)、亀海が良く食い下がった印象あり。

亀海は初回からガードを固めて前進。ジャブを突いて接近戦を挑む戦術。
時にゲレロをロープに詰めてボディを叩くパターンを作った。
フェザー上がりのゲレロに対し、ウェルターの名が付くに相応しい体格の亀海。
体格差を活かしてプレスを掛けるボクシングが成功すれば・・・と期待が膨らんだ。

ただし、ゲレロは3回からジャブとストレート、細かい連打で対抗。
セコンドの指示があったのだろう、打撃戦に乗らずに要所で有効打を決めるボクシングに転換した。

それでも中盤、亀海は圧力を掛け、ゲレロに打撃戦を強要。
下がればロープに詰められるゲレロは、打ち返しての打開という引き出しも見せた。

その中でゲレロは左目上をカット。腫れも見える。
サウスポー・ゲレロに右ストレートを有効に使いたいが、フック系が多くなってしまう亀海。
ゲレロは左ストレート、左フックを見栄え良くヒット。

イーブンペースの亀海に対し、ここという時に目立つパンチ・連打を仕掛けるゲレロ。
ここら辺が採点に響きそうな印象。

最後は両者とも疲労。決定的なシーンは無いまま終了ゴングとなった。
スタンディングオベーションあり、判定が下される前に帰り始める客あり・・・で
(地元スターのKOシーンが見たかったんでしょうなぁ)
反応は様々だったが、基本的には「日本人は良く戦った。勇敢だった」という印象を
与えてくれたのではないでしょうか。

亀海は試合後のインタビューで、「ゲレロという偉大なボクサーに対して負けないように
やったけど、負けたので何も残らない」と落胆のコメント。
本気で勝ちに行ってたんでしょうね。でも結果が出なかったから本人はガッカリ・・・と。

しかし、いい試合したら次も使おうと思うのが米国のプロモーター。
案外、即世界戦とまで行かなくても「挑戦者決定戦」にお呼びが掛かるかも知れませんぞ。

なんか、亀海って顔はシュッとしてて男前だけど、
米メディアのリクエストに応えて四股踏んだり、
試合前のコール直前でおもむろにロープに背中を寄り掛けたり、
ラウンド終了時に腕を頭上で折りたたむストレッチやったり、
相手をロープに詰めたトコロで小手先だけでチョンチョンチョンとジャブ突いたり
(会場が沸いてましたな)
なんか面白いトコロがあるんですよね。
しかも、なかなか打たれ強いし。

そういう意味でも興味を引かれた現地ファンは多いんじゃないですかね。
亀海に再度のチャンスが与えられることを期待したいです。

あと、チャンスを掴むための集中打とか、「善戦以上」を期待させてくれる要因を
上積みしてもらう事が第一なんですけどね。


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