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ポール・ロジャース・ネタで引っ張る!フリー、バッドカンパニーのアルバム・レビュー(9)

2005年11月24日 | CD・書籍紹介(FREE)
――で、フリーのサードアルバム。

「フリー/ハイウェイ+6 HIGHWAY」 UICY-2398 \1748(税抜)
オリジナル:1970年作品

しかし、凄いペースでアルバム作ってんなぁ・・・。
「年に2枚は当り前」ってか。

「オール・ライト・ナウ」大ヒット余韻醒めやらぬ内に後続打カッ飛ばそうって腹だったんだろうが(特にレーベルオーナーのクリス・ブラックウェル)。

シングルカットの「スティーラー」がイマイチ売れず。
慌てて続けたアコースティック調の「マイブラザー・ジェイク」がスマッシュ・ヒットしたりして迷走の様相・・。



――で。グループ充実期の4thアルバム「ハイウェイ」だが。
1stから3rdで一気に成熟したバンドの老成が始まっている印象・・・。

メンバー皆、若いのに・・・。静かな曲が多いかなぁ・・・。
以前のような「取って付けた感」は減ったが、バラードやアコースティック物が、これまた全体の印象を地味にしている感じ。
「ビー・マイ・フレンド」みたいな“フリーのバラード”の代表作もあるけどね。

上記商品ナンバーは、オリジナル・トラック9曲にボーナス・トラック6曲を加えてレギュラー商品化されたもの。

――以下、収録曲。
1.ザ・ハイウェイ・ソング
2.ザ・スティーラー
3.オン・マイ・ウェイ
4.ビー・マイ・フレンド
5.サニー・デイ
6.ライド・オン・ポニー
7.ラヴ・ユー・ソー
8.ボディ
9.スーン・アイ・ウィル・ビー・ゴーン
~ボーナス・トラック~
10.マイ・ブラザー・ジェイク(シングル)
11.オンリー・マイ・ソウル(シングルB面)
12.ライド・オン・ポニー(BBCセッション)
13.ビー・マイ・フレンド(BBCセッション)
14.レイン(オルタナティヴ・ヴァージョン)
15.ザ・スティーラー(シングル・ヴァージョン)



――当時、未収録だった「マイ・ブラザー・ジェイク」がボートラで入ってるのが注目点か(もっとも、ハイウェイのセッションとは別日に録られた曲らしいですがね)。

これが聴きたくて、廃盤だった「フリー・ストーリー(バドカンが売れたのに便乗して作った?フリーの2枚組ベスト」探しまわったんだよなぁ・・・。

で、中古盤屋でプレミア付9800円の古いアルバム買ったんだよなぁ・・・。
そしたら数ヶ月で「フリー・ストーリー」CD化されたんだよなぁ・・・。
レコ-ドの価値ガタ落ちだよなぁ・・・。

まぁ、CDの方には「ハートブレイカー」のライヴ・ヴァージョンは入ってなかったけど。
でも、音のバランス悪くて、途中でキーボードが大音響で乱入してくる不完全ライヴ、無くても問題ないかなぁ・・。

――で、シングルで結構売れたっていう「マイ・ブラザー・・・」、どんな凄いHRかと思ったら、爪弾くピアノに続いてロジャース先生がしっとり歌う、ミディアム・バラード(?)。

個人的には「スティーラー」のリフやベースラインが大好きなので、「なんで、スティーラーより売れたの?」と当時は不思議でしょうがなかった曲ですが。
聴き慣れたら「これはこれで良いな」って感じです。
歌詞は、バドカン路線に繋がるアウトロー哀歌・・だし(勝手に決め付けておりますが)。

あとは例によってBBCセッション。
まぁ、悪いワケないですよ。
ロジャース先生本人だって「オリジナル・フリーのライヴに不発は無かった。コゾフの状態が悪くなった後期でもだ」と言ってますからなぁ・・・。
このアルバム発売後に来日するも、極東ツアーの途中(オーストラリアへの移動中、大ゲンカ?)でグループは空中分解し、解散・・・。

フリーの短い全盛期は「熱情の1st~進化の2nd~充実の3rd~老成の4th」と、あっと言う間に過ぎ去ってしまったのでした。


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