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第89回 日本選手権水泳競技大会を振り返る③

2013年04月22日 | 競泳
【第3日 4/13】

女子200mバタフライ決勝は、ロンドン五輪銅メダリストの星奈津美(スウィン大教)が2分06秒12で優勝。2位に2秒以上の差をつける圧勝だった。
それでも星は「やっぱり2分5秒台は出したかった」と残念がり、
世界選手権では銅メダル以上を目指す事を誓った。


男子50m背泳ぎ決勝は、古賀淳也(第一三共)が入江陵介(イトマン東進)に競り勝ち、25秒12で優勝。
入江は25秒24で2位だったが、得意なのは200mだから精神的なダメージは少ないでしょう。
古賀は、「まだ世界選手権に出られるか分からない」と言いつつ、短いながらも「米国での練習の成果」と喜んでいる様子。


女子50m背泳ぎ決勝は、寺川綾(ミズノ)が27秒51の日本新記録で優勝。
自身が昨年出した27秒71を0.2秒上回り、前日の100メートル背泳ぎに続き2冠を達成。
ともに派遣標準記録を切ったことから2種目目の世界選手権代表に内定した。

それとともに、前日の100mでも自己新が出せたはずだと未練を見せたそうな。
それにしても、一度は引退を口にした五輪メダリストが翌年に自己記録を伸ばすのだから恐れ入る。

レース前の控室でも笑顔で、カメラに向かって衝撃波ポーズを見せるなどリラックスした表情。
もともとが美人スイマーだけに華がありますわ。

北島康介、入江、松田、そして寺川らは、登場するだけで何ともいえない雰囲気があります。
努力の末に結果を出した人物ならでは・・・の華ですねぇ。


さて、松田丈志が登場した男子200mバタフライ決勝だが、結果は小堀勇氣(セントラルスポーツ)が1分55秒51で優勝。
同種目ロンドン五輪銅メダリストの松田は3位。
ただし、松田は五輪メダリストのため同種目の世界選手権代表に自動内定済み。
小堀勇気は、中学時代から数々の記録を塗り替えてきたという俊才。
1歳年下の瀬戸も振り切って、個人種目では初めての世界選手権代表に内定。
「出るからには高い所を目指したい」と力強く語ったそうな。


女子200m個人メドレー決勝は、渡部香生子(JSS立石)が、2分12秒61で優勝。
しかし、派遣標準記録の2分11秒79にはわずかに及ばず、翌日の200m平泳ぎでの奮起を誓った。


400m自由形決勝は、萩野公介で2位に約5秒の大差で圧勝。
世界では劣勢の種目と見られている日本自由形で、3分45秒42のタイムはロンドン五輪なら4位に相当する記録。


さらに
200m個人メドレー決勝でも、萩野公介が日本記録を1秒50更新する快挙で飾り、競泳の日本選手権で史上初の5冠を達成。

ハギトモや松田丈志の4冠を超える、まさに快挙だ。

圧勝した200m個人メドレーもロンドンなら銅メダルに相当する好記録。
初日の400m個人メドレーから5種目すべてで自己ベストを叩き出し、著しい成長を見せた。

特に個人メドレーは、自由形・平泳ぎ・バタフライ・背泳ぎ全てが秀でていないと勝てない種目だけに、こんな選手が出てくるとは感無量。

もっとも、五輪直後の大会では低調だったり、同年代の山口が世界記録を出したりして、一時は「浮ついてる」みたいに言われてた萩野選手なのだが
やっぱり勝負事は結果が全てですな。

アマチュアとは言え、勝てば官軍。負ければ何とやら・・・。

その辺の事が若い萩野選手達にも身に染みたんじゃないでしょうか。


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