あるBOX(改)

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あるちゃん、メイドカフェに行く!⑦

2005年08月15日 | 生活
「やべっ!午後の受講、始まってるよ」

扉の向こうからは講師の声が聞こえる・・・。
気まずく入室する我々を迎える冷たい視線。

いつもは「なんだ、時間を守るのは社会人として当然じゃないのか!?」と怒鳴る講師だが、なぜか今回は無視。

きっと我々から「負のオーラ」が出まくっていたからだろう(苦笑)。

他の受講者を掻き分けて最後尾の椅子に座る。
午後の講義を聞きながら、ボーッと先ほどの事を考えていた。

まぁ、内装からして「ブームに乗って『カネ儲けるだけ儲けてサッサと撤退しよう』という手合い」だろう。

それ考えると、せっせと通ってカードにスタンプ押してもらってるリーマン先輩たちは哀れだ・・・。

ある日、突然「○×ちゃん?あぁ、辞めちゃったぁ~(笑)」と言われて呆然とするのだろう。
風俗に通ってた当時の私のように(←ダサッ)。

しかし、彼等は本当に哀れな存在なのか?
あんな状況でも、しっかりと楽しみ、場に馴染んでいた彼等・・・。

女のコより、下の目線から語り掛け。むしろ、おだてて崇めるように会話を楽しみ、軽口を叩かれて微笑んでいる・・・。

あれが「メイドカフェ」の楽しみ方だったのかも知れない。

オレは、「主人」「メイド」という言葉先だけで、関係の優劣を勘違いしていたのかも知れない。

オレの視線は、「メイドを見下したモノ」だったろう。「高見の見物気分な初心者」なのがバレバレだっただろう。

それを察したメイドたち・・・。

先輩である彼等の態度こそが、正しい「メイドカフェ常連」姿かも知れない。

客と店の関係・・・・「カネ払うから」と傲慢な態度は良くないって事だろうな。

う~ん、奥が深いね メイドカフェ道。

また、勉強させてもらった。人生勉強を。
これはボクシングファンとしての姿勢にも通じるな。
ボクシング業界とボクシング・ファンの関係にも。

私は「客」と言う事で、驕ってはいなかったか?
やはり、文句も言わず「噛ませ興行」や「無資格挑戦」「無謀挑戦」の数々を粛々と受け入れ、喜んで鑑賞させて頂かなければいけないのだ。

手を出さない選手にも「理由があるんだろう」と拍手を送らなきゃいけないんだろう。

クリンチの多い試合でも「疲れたから仕方がないね」と理解を示さなければならないんだろう。

自己満足的な「オレ流スタイルへの執着」にも
「美学を貫いてくれ!」とか賞賛を惜しまないで応援しなければならないんだろう・・・・。

――って。

そんな訳ャね~だろ~が―――、ヴォケェェェェェェェ!!!!!!!!!

なんで客が気を使わなきゃなんねぇんだ、カス――――!!!
キャバクラか、あそこは―――――!!!

つ~か、風俗みてぇなシステムやってんじゃね~ぞコラァァァァァァァ!!!!!!

アキバ以外はカスだ、カスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!

ハァハァ・・・。

ま、イイさ。
今回のはホンの序章だ。次回はシッカリ店のアクセスまで調べて、超優良店をピンポイント攻撃してやる。

そして今度こそ、小柄でカワユイ美少女メイドたん達に囲まれて「も~ぅ、ご主人様ったら~ん☆」とウハウハ気分を味わうんだもん(涙)。

―――第一部「完」

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