あるBOX(改)

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感想:ドラマ「赤めだか」(2)

2015年12月30日 | 芸能
改めて
しみじみと感慨が湧き上がってます。

4人の襲名式で松尾貴史さんも登場されてました。
※若手落語家のTV番組の司会を務めたキッチュさん、家元とも親交あったんですよねぇ

「赤めだか」自体がエッセイをまとめた一冊で、全てが
事実じゃないと言われてますし。

ドラマでは、原作にあった「志らくが既婚者で、家族の為に
先を急ぐ話」が端折られてるし。
※あれは真打ち昇進時の話か・・・



魚河岸の姉さんにチョット惚れられた感じなのも、
オイシ過ぎる気がするし。

落語家を辞めるというダンボール兄さんと談春の会話も
どこまでがどうなのかも分かりませんが。

ただ、その会話の内容がね・・・
思い起こすとグッと来るのよね。

オヤジが倒れて辞めると。
でも、反面ホッとしている自分がいると。
もう談志師匠に怒られなくて済むと。ただし、自分は
落語を離れるのにオヤジが倒れた事を理由にしていると。

すこし辛そうに、でもサバサバと、
談春に語るダンボール兄さん。



それを聞いて、私は伊集院光氏の話を思い出した。

元は三遊亭門下だった伊集院氏だったが若き日の談志師匠の
前座噺をテープで聞いてしまい、到底自分じゃ及ばないと
落語家を辞める決心をしてしまったという話。

それを自分のラジオ番組でゲストの談志師匠に伝えると
「本当だろうよ。本当だろうけど、本当の本当は違うね。
まず最初にその時お前さんは落語が辞めたかったんだよ」と
図星を突かれた・・・と。

理由は後付け、「結局は辞めたかったんだろ?」と。

伊集院氏はそこで初めて気が付いたとコメントされてるが、
立川ダンボールは辞める時点で気付いていたという事になる。



このままでは談春に追い抜かれるという恐れ、師匠による
理不尽な仕打ち(弟子を思う気持ちという人もいるが)が
辛くなって・・・。
そして父親の事。

しかし、理由は理由としながらも、
「そもそも自分は落語家を辞めるのだ」
「あくまで親の事は理由付けだ」と
ウジウジと、しかし潔く語ったダンボール。

状況認識を、理論立てて行なう、立川談志の教えを、
彼は身に付けていたではないか!

ドラマ中の立川ダンボールは、まさに立川流の落語家だったのだ。
そして立川流の落語家として落語の世界を去ったのだ。

ドラマのエンディング近く、立川流前座4人の二つ目披露の
客席に姿を見せた元ダンボールに、グッと来たのですよ。
※また勝手に思いを巡らして勝手に感動してるだけなんですけどね



次のドラマ化は志らく著の「雨ン中の、らくだ」かな?
「ぼくがモスラを好きなわけ」(春風亭昇太著)は、絶対に
あり得ないな。

※2回に渡り、敬称が付いたり付かなかったりでスイマセン・・・


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