あるBOX(改)

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最近の収穫「Romanesco! ロマネスコの世界」CD(2)

2015年12月27日 | CD紹介(邦楽)
帯にあるのは
Amazonでのアーティスト紹介文。
~というか、帯の文をAmazonさんが使ったのか。



金属恵比須にキーボーディストとして加入したマルチプレイヤー、
宮嶋健一(vo, b, key)と、シンガソングライター・櫻井ススム
(vo, g)を中心として2013年に結成されたユニット・・・という事で。

期待しながら再生してみたら、ガツンとした音が来ましたよ。
金属恵比須とは別の音圧。

金属恵比須は絵の具を塗り重ねたような重厚さだが、ロマネスコは
もっとシンプルで個々の楽器が主張している印象。

ドラムやベース、Eギターも強力に盛り込まれており、まさに
70年代ロック!



金属恵比須の「ハリガネムシ」では強烈に弾きまくられてた、
メロトロンも、ロマネスコでは登場する場所を選んだアレンジが
施されている。
ハモンドオルガンも同様で、常に鳴り響いてるワケじゃないのね。

やはり、サウンドにはレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、
イエスなど、1960~1970年代のブリティッシュロックの影響あり。


※上の画像は私が所有するZEPⅢの塩ビ盤で御座います

そこに日本語の歌唱を組み合わせるという独自のスタイルは、
なかなかユニークで、おもしろい。
※歌も「パワフル」というより、
 やはりシンガーソングライター的な歌い方だ。

「レコーディングではメロトロンM400S、ハモンドオルガンと共に
1960年代のギター、アンプ、エフェクターを当時の技法で使用」
~という解説どおり、往年のロック・サウンドがヴィヴィッドに再現
されており、音色の面白さに浸るもの一興だ。
※曲調からはツェッペリンの影響が最も感じられるかな?


※上の画像は私が所有するZEPⅢの塩ビ盤で御座います

私自身、80年代や90年代の「なにがなんでもデジタルサウンド」と
いう風潮が苦手だったし、現実にそういう音楽も合わなかった。
今でもそうですねどね・・・。
※そういう音楽が好きな人、スイマセン。

 ただ、ユーリズミックスやスパンダー・バレエ、ヒューマン・
 リーグなどエレクトロ・ポップ・グル-プのミディアム曲は好き
 でした。シンセ・ベースの音色がLIVE版「タルカス」みたいだった
 からね。

そんなんだから
21世紀、こういうアナログなサウンド・プロダクションの盤が
発売されてるだけでも嬉しいんですよね。



現在普通に活動してるリアルタイムのバンドでも、
フジファブリックやユア・ソング・イズ・グッドなど、素晴らしい
ハモンド・サウンドを聴かせてくれる鍵盤メンバーいるし。

もう楽器の進化=音楽の進化の時代じゃないんだよね。
最新のサウンド・プロダクションを使いこなし、それをスタジオの
最新技術で仕上げる・・・とかいう話じゃないというか。
※「音楽はスタジオで作るもの」という概念ですら崩れてる。

ただ、その中で「アナログ楽器で盤を作ろう」という若者もいる。
手段の選択肢は逆に広がったんだろうな。

ロバート・フリップさんが表明した、2014キング・クリムゾン
7箇条の4番目。
「すべての音楽は新曲だ。それがいつ書かれたとしても」

ある意味、いつの時代の機材を使っても新い曲は新しい。
ロマネスコの最新盤に乾杯。
現在録音されているという金属恵比須の新曲に乾杯。


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