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あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

――で、TBSと協栄ジムの「疑惑判定史」③

2006年08月07日 | 生活
では
ひとつずつ検証(?)して見ましょうか

1982年の「渡嘉敷勝男vsルペ・マデラ(2-1)」

この時は「盛り上げた」というより、直前の「週刊文春/汚れた英雄シリーズ」で金平会長のオレンジ疑惑が大反響となっていた時期なので(会長が対戦相手に薬物入りオレンジを食わせたと言われた疑惑・・・ボクシング界、イメージダウンで会長は一時期「永久追放」に)。

嫌でも注目浴び、「新王者・渡嘉敷も怪しいのでは?」なんて疑惑を払拭しなければならない初防衛戦だったのに、メキシコの実力者マデラ(1位)に大苦戦。

気合が空回りして打撃戦に付き合い、ボディで動きが止まってペースを失い。最終回はダウン寸前のピンチの中、試合終了。

「こりゃダメだな」と思われた中「勝者。渡嘉敷」とコールされて場内騒然。

ここで、試合中ずっと「渡嘉敷の不利」を語っていた具志堅さんは、リングに上がって渡嘉敷を担ぎ上げ。渡嘉敷本人も「これがボクシングです!」と言ってしまい顰蹙を買った。

ただしトカちゃんは「両者とも全力を尽くして必死に戦った。これがボクシングだ」という意味で言ったと思うのだが、間が悪かった。

渡嘉敷に関しては、元ヤンキーながら素顔は、結構さわやかな好青年。

以降の防衛戦で1位の韓国選手の強打で前歯を折りながらも、豊富な練習量を感じさせるスタミナで終盤盛り返し判定勝ちするなど、試合の頑張りでファンを納得させ。

常に全力で戦う姿勢ゆえか、ファンから人間的に嫌われる事は無かった。

ただし、疑惑判定を受けた次戦では下位ランカーの同国人をTKOして弾みをつけるもマデラとの再戦で、また「疑惑の判定」。

第3戦で、逆に相手の「傷TKO」にて王座陥落。タイトルはマデラに移ったが。

この時も、トカちゃんは「こんな終わり方ではスッキリしない。ボクの試合はこんな結末が多くて、お客さんに申し訳なく思う」とコメント。

トカちゃんは一生懸命やってるのになぁ・・・と、やはりファンから嫌われる事は無かった。

不当判定に関して質問されても、「自分では分からない。とにかく全力で戦いました」とコメントしてたし。

なお、当時も擁護派といわれる方々が「派手なパンチはマデラだったが、渡嘉敷も細かいパンチを当てていた」。
「マデラはローブローが多く、あれは採点されない」
「マデラのフックはチョップ気味で、見た目ほど有効ではない」

などなど「素人判断と玄人の採点は違う」との論調を展開。

ますますファンを呆れさせた。

金平会長の「強いヤツが勝つんじゃない。勝ったヤツが強いんだ」という言葉も「勝つためには手段を選ばないって事か!?」と受け取られてしまった。
(ホントは、マネージメントの力で対戦のタイミングを探ったり、力が劣る選手でも戦術を練って勝ちに行く事を指していたと思うのだが・・・)

まぁ、悪く取られても仕方ないことだが。

そして。
TBSは、この試合を最後に、毎ラウンド終了時の「このラウンド、○×さんは10対9です」といった解説者採点を行っていない。

――続く

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