あるBOX(改)

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「80年代アダルトアニメの妖しき世界」(3)

2015年08月19日 | サブカル
「昭和のテレビ童謡クロニクル」出版記念イベントでも
そうだったが、やはり映像と音があると違いますね。

イベント主催側でPC画面を操作して映像を再生、
アダルトアニメがその場で流れ、イベント参加者は
当時の映像を共有する。

素晴らしい。

まさに時代を辿り、ジャンルを辿って作風を俯瞰する。
そんな楽しい時間をビールとツマミで胃を膨らませながら
過ごせるんだから、ロフトプラスワンは実にイイ場所だ。



ジャンル別ではSFが印象深かった。
背景が「いかにも80年代」だし。
※マクロス的と言っても良いかも知れません

ビームの光っぷりも「いかにも」でニンマリしてしまう。

エポックメイキングな作品として挙げられるのが
「仔猫ちゃんのいる店」。

やはり中島史雄先生原作のアニメだが、キャラデザが
一気にアニメチックになっている。



これが当時のアニメファンに受け、劇画調のアダルトアニメ
とは一線を画す作品として人気を得た。

そもそも登場するキャラが「どっかで見たような美少女」で
一瞬とは言え、いかがわしい場所で踊る「あのコたち」
(当時人気だったアニメ系の美少女たち)が見れたんだから
それだけで驚きでしたよ。
※漫画版を紹介されて2度驚いたが、原作でも登場してたのね



さらに「ドリームハンター・レム」「幻夢戦記レダ」。
「リヨン伝説 フレア」とクオリティが上がっていくのが分かる。

そして問題作「バルデュス」。
ジブリ・アニメとの類似性が問われた一品。

私は未見だったが、ハイライト映像を見て「こ、これは!」と
驚かざるをえなかった。



アダルト・アニメも時代を映す鏡。

私が妙に好きだった「トロピックエンジェル」は
飛行機が墜落するキッカケとして主翼のパネルを剥がす
クリーチャーが登場するし。←トワイライトゾーン!!



80年代アニメ全般に言えることだが、オトナなシーンで
流れる音楽はサキソフォンが咽ぶムーディな曲調で。

私は「ブレードランナー」のデッカードとレイチェルの
切ないシーンを思い出しました。

出始めのデジタル・シンセはチープな音を鳴らし、CGも同様。
※韓国版アダルト・アニメまで見れるとは思わなかった!

「サーフドリーミング」に繋がるエンディングシーンでは
美少女が波乗りを楽しみ、鈴木英人が描いたような車や
背景の前でポーズを取る。

イベントが終わったロフトプラスワンの会場内では奇しくも
山下達郎の曲が流れていた。
※「FOR YOU」のジャケットは鈴木英人さんですよね。

ああ、なつかしき80年代アダルトアニメ。
私は「エロ」シーンばっかり継ぎ接ぎしてビデオテープに
保存してましたよ・・・。



そして「くりいむレモン」。
今回なぜ取り上げなかったか理由が語られてました。

関西でオンリーイベントが開催されるから。
また、関東でも開催される予定があるから・・・。


※フライヤーが挟まってましたよ

さてさて今回の「80年代アダルトアニメの妖しき世界」
客席は必ずしも満杯ではなかったが、熱気は素晴らしかった。
主催側も席が埋まった以前に自分がやりたいイベントが出来た事に
感激されてるようだった。←素晴らしい!

項目毎に語られつつ、「次はこのネタだけでイベントやりたい」と
熱っぽく呟かれ、それは次への期待へも繋がった。

※森野うさぎ賞賛も素晴らしかった。
 やはり「リップスティック」は名作でしたよ。
 白夜書房が作ったメディアミックス的な作品だし。
 ボクらが大好きな魔法少女モノだし。



そんなこんなで、まだまだ後を引きそうな
「80年代アダルトアニメ」。

イベントあったら、つい行ってしまいそうです。