日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

昨日のブログで

2015-05-28 09:46:16 | 演劇
ほんとうの最期になる短い時間だけでも、
 微笑んでいられるようなことがあったら、
 きっとそれはよかったということなのだろう


この部分で、くっきりと心に浮かんだ思い出があったのです。
「確かにあの時、あの瞬間(ワタシ)幸せでした。。。」

・・・なーんで!?まだ死んだことないでしょ!!って?
実際には、今に至るまで死んだ経験はないのだけど(笑)役者(見習い)として「死んだ」経験が、何度かあるのです。幸せなことに?その死に際は、いつも微笑んで死んでいけるような役ばかり。なかでもとりわけ清水邦夫が書いた「朝に死す」という作品が、糸井さんの文章を読んだ瞬間に蘇ってきたのです。「ああいうことだよね・・・」って。

それほどまでに、ワタシにとっては印象に残る大切な作品だった。
転機になるな、という予感があった。俳優座の女性の演出家の方が「あなたはこれを演じなさい。」と選んでくれた。こういう役はやったことがなかったし、自分に出来るの?って不安だったから。相手役は、本家「木冬社」(清水邦夫の劇団)の若手の役者さんが務めてくれた。朝の太陽が昇るころ死んでいくのは気持ちがよかった。日差しにあたたかく包まれて幸せの中で。どんな話か興味ある人は検索してみてください。今あらすじを読んだら「恥ずかしくて!!」たぶん、見る人も恥ずかしくなるんじゃないかな。でもあの時ワタシ、役の年齢と同じ18歳だったのだもの!!なんて遠い昔の話だ。ジャンじゃん