宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

自衛という名の戦争

2007-12-11 23:19:31 | 
歪んだ右翼思想(自愛国思想)が次第に追い込まれて、多分、中曽根さんの大連立すべきと言う言動は、最後の悲鳴にも似た宣言であろう・・・
世界の動向は、主義主張を乗り越えて「合同・合議」の時代に入ってきているのであり、それが、互いの疑心暗鬼の心を溶かしていく知恵を各国が学びつつあるのである。

自衛、防衛であったとしても「戦争」は戦争であり、テロも「戦争」であるのだ。
そこで国民の多くが犠牲的精神を強いられるのは、国を形成したる国民としては常道である。
ユメユメおめでたく自衛隊が、私たち国民を守ってくれるなど容易く信ずるものではない、自衛隊のペーペーと極楽気分の幸せな感性を有するような人たちのみが信じているだけなのだ。
自衛隊は、日本の天皇以下の体制や国を守るのが本質であるからだ。

次に今までの戦争をイメージして、これからの戦争を語ってはならない。
昔の日本の戦争は、遠く満州の方で勃発して、やがて敗色が濃くなるにつれて日本本土へやってきたものであるが、満州事変時は、本土日本では、みんな会社に向かい、普通に生活もしていたであろう・・・騒いでいたのは、政治をする人、マスコミ、軍事産業関係や、軍人たちだけであったろう・・・ほとんどの人たちは強盗に行かんとしていることを知らなかったのである。
しかし、これからの日本の戦争は、島国である特性上ミサイルが主役に登場する筈だ。
それも、超大国との戦争ならば配慮もあって効率的な軍事施設のピンポイント攻撃をするであろうが、そうでない国との争いでは、シッチャカメッチャか情無用の戦争になる確率が高い。その悲惨さは第二次世界大戦の比ではないだろう・・・?
何故なら、ひ弱であればあるほど、効果的な戦争を目論むからである。
効果的な戦争とは・・・命令系統の寸断が一番にくる。次に怒りに燃える国民の出鼻、恐怖を植えつける事であろう・・・?
ミサイルに何も積み込まれていなくとも、パニックには十分である。

9.11にそれが現われている。国防省、ホワイトハウスヘの狙いである。
オーム真理教の霞ヶ関を中心としたサリン事件でも良く出ている。
それは、自衛隊と敵方軍隊との戦いではないのだ、ミサイルと素手の民衆との戦いなのだ。自衛隊はややもすると戦争やテロを「誘発」する道具や材料になる可能性も多大である。

それやこれやで考えるに、武器(今更ながら腕力)を持つほど、腕力(強さ)を国家の価値観に置くほど小人で愚かなことはないのである。
その腕力に頼って失墜したのがアメリカブッシュさんのネオコンの例であったのだ。
どんなに強力な腕力を有していても、超大国という壁がなかなか使うことも実際にはできず、冷酷にもなれないのだ。